第31話 天皇から官位を与えられる
天文21年(1552)5月のこと。
「景虎様! 天皇から書状が届きましたよ!」
宇佐美が謙信の元へ走りながら駆けつける。
右手には書状を持っている。
謙信は、宇佐美から渡された書状を見た。
好花もその書状を覗き込む。
その書状には、
「従五位下・弾正少弼」への叙任
という文字が見える。
「虎様! 後奈良天皇から従五位下・弾正少弼(じゅごいのげ・だんじょうしょうひつ)に叙任されたんですね!!」
宇佐美が興奮して話す。
これは、景虎が朝廷に認められたことを表す、名誉ある称号である。
「天皇から官位を与えられるなんて、すごすぎる!」
好花も興奮して謙信に話す。
「官位も与えていただいたことだし、上杉憲政様は、城を取り戻してほしいとうるさいし、ここらで、関東に行くか!」
6月20日には、上州(上野)へ打ち入る計画を景虎達は立てた。
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