第6話 謙信の姉、綾

「やっぱり、俺も一緒に行こうかな。綾の顔も見たいしな」


綾というのは、謙信の姉。




「綾ー! 会わせたい人がいるんだけど、今いいか?」


「え! 景虎の会わせたい人!? まさか、女の子ですか!?」


綾は、目をキラキラさせながら今にも飛び跳ねそうだった。


「まぁー、女といえば女なんだけどな」


「え!! 付き合っているのですか!? それならば、会いたいです!!」


「いや、付き合ってはいない。天井から降ってきたのだ」


「はい? 意味のわからないことを。で、誰なんです? 会わせたい人とは」


「この子だ」


好花は、ひょいと前に出された。好花の目の前には女が2人いる。


「好花です。突然すみません。よろしくお願いします」


「なんて、可愛い子!! 変わった服装の子!! 忍者ですか?」


忍者って、、、ぶしつけに突拍子もないことを聞く可愛い子だな。兄弟揃って。ったく。


でも、この服装、戦国時代の人から見たら忍者に見えるんかな。


「綾、この女に着物を着せてやってくれ」


「かしこまりました。私に任せてください!」


どうやら、私はこれから着せ替えをさせられるらしい。

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