第3話 上杉謙信という男

 目の前に座っている男。


どっしりとした体で鍛えあげられた筋肉。


全体的にこんがり日焼けした体。


腕は筋が通ってて、血管が少し浮き出ている。


そういう体、萌えるんだよなー。


その男が上杉謙信とは。


ありえない。いや、ありえない。


令和というこの時代に、戦国時代の上杉謙信がいるはずがない。


これは、なにかに騙されている。


でも、この目の前にいる男は、うちのタイプだな。


腕が日焼けしてて、筋肉質で、血管が少し浮き出ている男、萌える。


「さっき、名をこのかと言ったな?」


「はい。更科(さらしな)このかです」


「名字があるのか。


高貴な方なんだな。


このかとは、ひらがなか? 漢字か?」


「好きという漢字に花という漢字です」


「漢字とは!


女なのに漢字か!


珍しい!


ますます興味深い。


うん。良い名だな。花が好きとも読めるな」


「たしかにそうだね。お花は、好きですけど」


 上杉謙信と名乗る男がうちの名前を褒めてくれたのは嬉しかった。


うちの名前を褒めてくれる人なんて、誰もいなかったから。



「てか、天井から落ちてくるって、どゆこと?」


「いや、こっちが聞きたいわ」


「好花って、忍者?」


「まさか!


そんなわけないじゃん!」


「まぁ、そうだよな。


服装もおかしいし。


初めて見たわ。こんな服」


「ですよねー。


変な服ですみません」


好花は、苦笑した。


つられて、景虎も笑った。






筆者の戯言


上杉謙信、美化されすぎ!という声があるかもしれません。


すみません。


なんせ、


筆者は、上杉謙信が大好きなのです!!!


なので、少しくらい美化させてください!!!


温かい目で見守ってくださると嬉しいです。

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