第5話 読めないあの子の紹介

この子は、ねぇ、、、心が読めんからなぁ、、、

まぁ、読めなくもないんだけどなぁ、、、

目をかな~り近くで見ないとだからなぁ、、、

悠花ちゃんが怒るんだよなぁ、、、

取り敢えず、今までどうりのようには行かないんだよなぁ、、、

まぁ、私が紹介するか、、、


彼の名前は、大貫八斗(『えいと』ねっ!)。

彼の容姿は、すこし痩せ気味で、眼鏡はかけてはない、身長は平均より少し小さい、あとは、、、私から見て彼の特徴は目かなぁ、なんか、目からハイライトが消えてるように見えるんだよな、、、でも、みんなはそんな風に感じた事はないらしいので、

たぶん、心が読める人だけなのかなぁって、考えてる。


彼の心の読み方だけど、、、

そのハイライトが消えてる目が気になって近くに行ったときにね。なんか、一定の距離に近づくとね。目の中に暗い色の霧が見えてね。目だけを見ながら、それを消すイメージを持ったまま近づいていくとね。だんだんと霧が晴れていくんだ。それで、

ある程度晴れるとそこからどんだけ近づいても晴れなくなるとこがあって、そこまでいったら隙間から覗く。みたいなイメージで、近づくと心が読めるようになっていく

んだ。


まぁ、要するに近づくと怒る悠花ちゃんがいないときしか無理といことだ。

そして、、、


「ねえねえ、みとりさん!、、、みとりさん?」

「あぁ、ごめんね。ちょっと考え事してた」

「そうなんですか、、、でですね!、、、」


今、がっつり隣にいる。

どうしたもんかなぁ、、、


「あのぉ、、、聞こえてますか?」

「聞いてる、聞いてる。」

「あっ!そうですか!でですね!」


うーん、、、取り敢えずは、トイレに行くのを待つしかなさそうだなぁ、、、


「あのぉ、、、大丈夫ですか?」

「大丈夫。、、、っていうか、さぁ、、、『でですね』っておかしくない?」

「そうですか?口癖ですかね?おかしいですか?」

「んー、、、なんというか、、、違和感?」

「なんで疑問形なんですか?」

「うーん、、、なんでだろ?、、、でもさ、なんかたまにあるじゃん。なんとな~く違和感を感じること。」

「そうですかねぇ、、、なんか口調変わりました?」

「そんなことは、、、」


うん。

トイレに行く気配がない。

どうしたもんか、、、


んまぁ、この前読んだとき考えてたことを紹介しとくかな。


そう、あれは、入学式から少し経ち

いやらしいこと考えてる子に話しかけて遊んでいた時のこと、、、


(次は誰にしようかな?あやや、、、誰もいやらしいこと考えてないか、、、

あれ?私、全員の心読んだっけ?うーん、、、まぁ、どっちでもいいか。

ふむふむ、潰せそうな人、少なそうだな、、、別のクラスに期待かな?

おや?あの子、、、読めなかった、、、いや、気のせいか?もう一度、、、

読めん!なんと、、、読めん子がいるとは、、、)


「ねぇ。」

「ん?なんですか?えーっと、、、」

「私は、琴乃みとり。よろしくね。」

「あぁ、うん、よろしく?」


(やっぱり読めない!!面白い!!

この目かな?私だけらしいし、、、もっと近くで、、、)


「フフっ、なんで、疑問形なの?」

「いや、、、別に、、、理由なんてないけど、、、なんか近づいてきてない?」

「そうかな?」

「いや、ちょっと!こわいって!」

「ストップ。動かない。」

「ちょっ、なんでそんな冷静なの!?」

「いいから。」

「いやちょ、、、その、なんd」

「いいから。」

「はい、、、(おびえるように目をぎゅっとつむる)」

「目は開けて。」

「はい、、、(恐る恐る目を開ける)ッ!!!(声にならない悲鳴)」

「そのまま。」

「はい、、、」


(おおっ!霧だ、初めてだな、、、晴れないかな?おおっ!晴れていく、、、

ん?隙間から、、、)


『ちっか!?ちょっ!?まっ!?どぇ、、、なんか、、、なれたかも、、、

我ながらはえーな、、、まぁ、、、リアリティは、ねえなぁ、、、

ん?なんかいい匂い、、、まつ毛なっげー、、、目、でっかぁ、、、すっげー、

さすがだなぁ、、、クラスで一番なだけあるなぁ、、、じゃなくて!!

なんで?そのクラスで一番のこの人が?なぜ?えっ?んー、、、聞くか!』


「なんでこんなに近くに?」

「なんでもない。ありがと。」

「なんで?なんでお礼?」


という声を背中で聞きそらしながら彼の席から離れていくのでした、、、、、


みたいな感じ。

なんか、、、自慢みたいだね、、、

次は、、、学校でなんかあったらそれを話すかな?



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かわいい弟が愛でたいだけだけど・・・いいの? 月見 朝陽 @2ki3ani

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