第4話 クラスメイトの自己紹介
主人公になりたかったなぁ、みたいなことを考えた人は、とりあえず僕よりはまともな人間だ。僕は、自分に希望がない。自分が何か成し遂げられるような人間だとは
思ってない。何か成し遂げたなぁ、なんて思ってもそれは、誰かにしてくれと頼まれた事だったりする。なんかしたいなぁ、なんて思ってもそれを実行に移せない。
僕にだってしたい事はある。でもできない。
したい事とできることが違う。そんな人間だ。
自分がして楽しかったことなんて数え切れないほどある。
でもそれを思い出せない。
みんなはそれを覚えているのに、、、
自分は、、、冷たい人間なのか?
みんなは思い出として記憶しているのに僕は、、、
「朝なのに、暗いわね」
「えっと、なんで?」
「顔。なんか高校生とは思えない顔してたから」
「そっか、、、ありがとね、、、」
「なんで?なんでお礼してるの?」
「いやその、、、心配してくれたのかなぁ、なんて、、、」
「あぁ、そうとらえたの、、、」
ん?そうとらえたの?
えっと、、、つまりは、、、
勘違いしたってこと?
はづい、、、はずい、、、
あぁ、、、だれかぁ、、、僕を殺して、、、
いやそうだ!!逆に考えるんだ!!
僕の気持ち悪い自分語りが知られてないことが幸運だったと!!
「さっき、、、『自分は、、、冷たい人間なのか?』みたいなことを言ってたけど
それがなにか、関係してるの?」
「えっ(絶望)、、、そ、そんなこと言ったかなぁ?」
「あら、、、気のせいかしら?」
「たぶんそうですよ、、、ハハハ、、、」
「顔色、悪いけど、、、大丈夫?」
あぁ、、、だれかぁ、、、本格的に僕を、、、僕を、、、僕を殺せぇ!!!
たのむからぁ、だれかぁ、、、
くふっ、、、くふふ、、、だめ、、、我慢できないぃ、、、(絶望)って、、、
面白すぎだよぉ、、、こんなの笑わないほうがおかしいよ!
いやぁ!今、顔見られたらやばいって!
ちょっと退散。ふう、、、
あっ!ちなみに今までずっとみんなの心の中を垂れ流しにしてただけね。
ふふふ、みんな面白いでしょ!ちなみに彼の名前は、平戸漣
私の中では、このクラスで一番お気に入りの子である。
とってもかわいいんだよ!!
この前にね!!
『あぁ、また、テンパってつい思ってもないことを、、、』
って、後悔してるとこにね、悠花ちゃん連れてこの子のとこに来らね、
悠花ちゃんがね、
『また、うじうじしてる、ほんっと、つまんないひとですね。』
って、主語ないし、具体的に言わないことで本人に聞こえても大丈夫なようにしたのか分からないけどがっつり届いてたし、なんなら一番メンタルズダボロにしてたんだよ!!
こっそり悠花ちゃんに感謝したよ!!
だってさ、なんか私のに慣れてきたらしくてさ、このときになんかメンタルがやられる辛さを改めて感じたらしくてさ、反応がまた良くなってさ、また、やりがいを感じられてさ、ほんとにさ、悠花ちゃんさまさまだね、、、
うーん、、、次は、、、うーん、、、
まぁ、このクラスでは唯一のこの私が心が読めない子を紹介しようかな、、、
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