自称クズの君は星屑

車窓に顔を近づけて、夜を流れていく電灯を眺めていた。月以外の星は見えなかった。なぜか人のいない匂いがして、思わず君の目を見る、合わない目を。

この世界に、人はいますか。君と私を乗せて空へ連れ去りそうな二両目。所在の不確かな欲望しかない訳じゃない。自称クズの君は星屑。

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