香料
深夜のドラッグストアの洗剤売り場は店内のどこよりも薬品の匂いがする。「私、潔白です」と心の中で唱えて、後ろめたさを再確認する。いつも服に肌と秘密を隠してきた。イヤリングも指輪も身につけて、それでも足りないもの。柔軟剤の香りと未来の解像度。
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