騎士とピエロの舞踏会

設定集

登場人物

・エレナ・イーレフェルト（17歳）

本作の主人公。独立後もノルトグライフに残ったヘドウィグ人の子孫で、「アリョーナ・イリッチ」という本名を持っている。

・リーゼロッテ・ローテルシュタイン（16歳）

エレナの幼馴染。名前が長いため、「リズ」という愛称で呼ばれることが多い。エレナをヘドウィグ人として差別しなかった数少ない人物。

・フリッツ・イェーガー（17歳）

エレナの僚機。エレナの出自どころか、ノルトグライフ国内にヘドウィグ人が暮らしていることすら知らない。

国家

・ノルトグライフ王国

本作の舞台となる君主制国家。国土の大部分が山岳地帯で、地域による温度差が激しい。隣国のヘドウィグとは何度も戦火を交え、国境を引き直してきた歴史を持つ。モデルはオーストリア。

・ヘドウィグ共和国

ノルトグライフの隣国。過去に何度もノルトグライフの侵攻を受け、70年前には全土が併合されていた。今でもノルトグライフの国内には少数のヘドウィグ人が暮らしている。しかし、若年層にはその歴史を知らない者も増えている。モデルはポーランド。

登場メカニック

・RW-15「アスベル」

ノルトグライフ王立空軍が長く運用する双発の大型戦闘機。大出力のエンジンを備え、速度性能に優れる。格闘戦能力も高いが、新型機には若干劣る。しかしながら、現場では信頼性の高さが評価され、新型機への更新を望まない声も多い。

・SF-11C「キラークラウン」

王立空軍がアスベルの後継機として導入を進める双発の大型戦闘機。ステルス性を重視した形状で、武装はウェポンベイに内蔵可能。コンピューターが各動翼を制御することで、空力的に不利な形状ながら高い機動性を獲得している。

装備

・「パイソン改」熱線追尾空対空ミサイル

高い機動性を持つ短距離空対空ミサイル。HMD（ヘルメットマウントディスプレイ）と連動することで、正面に捉えていない目標も攻撃できる。

・「ダンクシューター」中距離空対空ミサイル

複数の目標をロックオン可能な中距離空対空ミサイル。誘導性はあまり高くないうえ、電子的妨害手段に対しても脆弱。牽制目的で使用されることが多い。

・「ダークブラスト」統合打撃ミサイル

キラークラウンのウェポンベイに搭載可能な小型巡航ミサイル。発射すると固形燃料ロケットで加速した後、ラムジェットエンジンに切り替わる。

・「シュナイダー」30mm機関砲

アスベルに搭載されたショートリコイル式機関砲。発射レートは低いが、大口径故に対空・対地攻撃共に十二分な威力を発揮する。しかし、発射時の反動が大きく、搭載機のフレームには高い強度が求められる。

・「アサルター」20mm機関砲

キラークラウンに搭載されたガトリング式機関砲。小口径ながら圧倒的な発射レートを誇り、ドッグファイトにおいて強みとなる。また、キラークラウンの場合はやや仰角を持たせて取り付けられており、旋回中の敵機を狙いやすくなっている。