プロローグから繰り広げられる空の激闘は圧巻です。誰が、どこから、何をして、敵がどう動いたのか――空の上で動き回るドッグファイトを文字で伝えるのは、至難です。その難しい描写を、間違いなく読み手に伝えてくる筆力が、本作の魅力だと思います。放たれたミサイルが、敵の何を探知してどう飛んでいくのか戦闘機に搭載された機関砲が、0.5秒の射撃が何発放たれるのかそれを操るパイロット達の心情もばっちり描き切る、堪らない一作!是非、空と戦闘機が好きな方に届いて欲しい作品です!