応援コメント

第60話」への応援コメント

  • なるほど、僕なりに解釈しました。
    このお話のテーマは「母性」ということだと思います。

    正直、鬼という種族で、生態も考え方も違うニンゲンという別種族に対して「私は貴方を差別しない。この赤ちゃんを愛するように、私は貴方を愛している」って、すごい慈愛だなって思ってしまいました。
    少なくとも、茜ちゃんにはできない、しようとも思わない。
    同種族の広都くんを救いたい一心で、そしてその約束のために、妃倭子さんを何が何でも救おうとした。
    その過程で、鬼の生き死になんて関係ないのだから。

    必死に命乞いをして説得をする高砂さん。
    私がどうなっても構わないからと懇願する神原さん。
    広都くんのために突っ走る茜ちゃん。

    そして、広都くんのために正気を取り戻した妃倭子さん。

    みんな、それぞれの母性に、その衝動に従っているという印象でした。

    「母は強し」を、物語を通してひしひしと感じています。

    作者からの返信

    深く考えていただけて本当に嬉しいです。
    そうですね、母性、母子は強く意識していました。
    その無上の愛の裏にホラーの種が隠れていると考えました。
    怖いけど切ない、そして面白いと思っていただけたら幸いです。

  • この後に及んでまだ熊川さんは紀倭子さんを助けたいのか…。どういう関係性だったんだろう。
    「鬼が薬よりも金で操る」の方が危険ですね。陰謀論のネタとしてもピッタリ過ぎる!と怖い想像をしてしまいました。茜さんはどういう選択をするのか…いよいよ終盤戦ですね。目が離せません

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます。
    熊川さんと妃倭子さんの関係や仲の深さは明かされません。
    ただこの話の茜さんと似たような心境で、放っておけないと思い続けていたのかもしれません。
    「鬼がお金で人を操る」は、ある意味このお話の解決策でもあります。
    でもそれではホラーにならないので。。。
    最後までよろしくお願いします。

  • 椿さんのメタモルフォーゼが凄まじいですね。
    毒針って産卵管が発達したやつか……引っこ抜いたら椿さん死んじゃいそう……。(何の心配してるんだ)
    茜ちゃん、序盤から状況観察できて冷静だったけど……健在ですね、さすがです。

    そして、安定のヤバい引田さんが凄い味出してますね。
    お庭にお花お花って言ってたのは、自分の今後のためだったんですね……乙女だなあ。

    個人的には妃倭子さんの最期にグッときます。
    自分はどうなってもいいから子供を守りたい……これ、何だか当てはまる登場人物多いですね。茜ちゃん然り、椿さん然り、高砂さん然り。
    対象は子供じゃないけど、熊川さんだって同じ。

    ホラーでありヒューマンなドラマであり(鬼もいるけど)、怒涛のラストが気になります!

    作者からの返信

    深く読んでいただいてありがとうございます。
    茜ちゃんは冷静ですが、判断は命知らずで危なっかしいと、書いているうちに思ってきました。
    引田さんは最初から最後までぶれません。
    その怖さを感じ取っていただけたら嬉しいです。
    子供を守る、誰かを守るという行動は強い動機になると思います。
    でもそれだけに、衝突するとどちらも退けなくなるのかもしれません。
    いや、そんなに深く考えていませんけど。

    最後までよろしくお願いします。