★NIHONGO小話☆ 「おふくろ(お袋)」の由来

「おふくろ」は、「オフクロサマ」「オフクロサン」を略した言葉です。「オフクロサマ」は鎌倉時代から使われていたようなので、「親父」よりも歴史が古いと言えます。

 元々幕府や貴族の邸宅などで、主人の妻のことを「御台様みだいさま」「御袋様おふくろさま」と言っていたようです。そういえば、森本梢子作の『アシガール』は現代っ子の唯が、タイムスリップして戦国時代に行くんですけど、そのときに面倒を見てもらっていたお母さんのことを「おふくろさま」と言っていた記憶があります……が、違っていたらすみません(汗) (詳しくは漫画をお読みください~)

「御台様」も「御袋様」も、大体は意味は同じですが、厳密に言うとちょっと違います。

「ミダイサマ」は、主人のお膳をきりもりする女性のことをいい、「オフクロサマ」はお金などの貴重品を入れておく袋を管理している女性というところから名付けられたそうです。

 現代、事情が少し変わっているかもしれませんが、奥さんに財布を預けている旦那さんもきっといることでしょう。

 鎌倉・室町時代の頃は、主婦権というのもがあったようで、財物を入れた袋を管理していたそうです。つまり、それくらい主婦に力があったということ。その袋を持っているから「オフクロサマ」となったのです。

 ただし、語源は推測でしかありません(親父も然り)。ただし、その背景となる資料を読む限り、上記の説が有力とのことです。

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