★NIHONGO小話☆ 「親父」の由来

「親父」の由来は、漢字が表す通り「親」と「父」です。

「親」は、「ゆ」と同根の言葉。

 これについて『古典基礎語辞典』を引いてみたら、面白いことが書いてありました。


【おや(親・祖)】『古典基礎語辞典』

 オヤ(親・祖、oya)は、オユ(老ゆ、oyu)と同根。この意味的関係は、ドイツ語で「両親」(eltern)と「老いた、年のいった」(alt)とが根源であるのと類似している。オユは年が言って老年となることで、オヤは老年層に属することになった人をいう。


 とのこと。

 まさかドイツ語と似通ったところがあるなんて、面白いですね。

「男性」や「父」という意味を表わす「チ」という昔の語が組み合わさり、後に「オヤチ」→「オヤヂ」となったのだそう。

 つまり「親父」という言葉のなかには、「年のいった男性」とか「一世代うえの世代」という意味が秘められていることが言えそうですね。

 ちなみに、「オヤヂ」は江戸時代から使われていた言葉のようです。

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