★NIHONGO小話☆ 「マジ」の由来

「それマジで?」「マジだ」と使っている方、きっといますよね。意味は「それ本当?」とか「本気だ」と言えるかと思います。

 若い方が使っている印象があるので若者言葉と思われがちですが、「マジ」は江戸時代からある言葉です。『精選版 日本国語大辞典』に、1781年の例文が載っているので間違いないでしょう。


 元々は「真面目」が略されたものなので、「それ本当?」「本気だ」という使い方はしなかったようなのですが、『新明解国語辞典』を見てみると、表記の中に「本気」「真剣」とも書く、とありました。

「真面目」の「マジ」から、「本気」や「真剣」の「マジ」に変わっていった理由ははっきりとは分かりません。

 ただ理由を挙げるとすれば、テレビに出演している人たちの使い方や、漫画などで「俺は本気マジだぜ!」という使い方やルビが振られたことなどは、影響の一つと言える気がします。


 ちなみに今の時代に「マジ」が広がったのは、『岩波国語辞典』によると1980年代に芸能界で使っていた人がいたからだそうです。『岩波国語辞典』には「相槌にも使う」と書かれています。たしかに「マジ、マジ」と言って、相槌を打つ人もいますね。

 ちなみに「マジ卍」は死語のようですが(令和JKにとっては古すぎだそうです<笑>)、「マジ」自体は今も健在です(2021.10情報)。

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