Column3 『NIHONGO』の裏話(後編)
ちなみに英語学をしている人はオックスフォード辞典、ドイツ語学をしている人はグリムの辞書というものがあって、それが「自分たちの言葉の辞書」なのだそうです。
前者は完成までに80年の歳月がかかっており、後者は120年かかっているそうですよ。それらの辞書は言葉を深く解説してあって、読めば「なるほど」と言葉を理解することができるとのこと。
オックスフォード辞典は気になりますが、きっと読めませんね。英英辞典ですから。そこまでの英語力は持ち合わせていないので、読むなら英語をもう一度勉強し直さないといけない、です……(笑)
私、英語は勉強しましたが、ドイツ語はしませんでした。第三語学として学んだのはフランス語。今でも、フランス語の先生の発音を思い出すことが出来ますが、音の響きがきれいなんですよね。(もちろん、日本語も英語もその音の良さがあります)あの独特な響き、なんて言ったらいいんでしょう。のど……、いえ、声帯が震える感じが、言葉の発音で伝わってくるのが、フランス語の特徴なのかなぁなんて、学んでいるときは思っていました。
だいぶ話が脱線しました。話を戻しましょう(笑)
『広辞苑』では言葉に対して説明するのに少々物足りないので、『NIHONGO』では主に『明鏡国語辞典』と『新明解国語辞典』を使います、ということですね。他にも所有している辞書があるので、それらを常に引き比べて使っています。
しかし、それでも答えられないときがあります。
そんなときの強い味方が、日本語の文法書なるものなんですけど、これ、本格的なやつはとんでもなく難しいです。いや、私のおつむでは足りないってことなのかもしれませんが(笑)
買ってみてとりあえず一度は開いたんですけど、なんかややこしくてそっと閉じました。今はそのときじゃないようです(笑)
最初は「日本語文法入門」みたいなものを買っていたんですよ。「入門」ですから、優しいですし。中身もそんなに難しくない。でも、それでは全然歯が立たないんですね。皆さんの質問が鋭くて(笑)
それで、日本語文法入門的な書籍の中に登場した参考書を手当たり次第に購入してみた(近所に図書館がない上に、読むのが遅いので買うしかない)のですが、何だか、とんでもなくディープなやつも買ってしまって、それを見ると「私、何やってるんだろ」状態になるときがあります(笑)
日本語って、文法に関してはとにかく難しい言語でして。調べると深すぎてもう戻って来れなくなりそうなぐらい深いです。それ故に、文法書もいっぱいある。
でも、それでようやく分かったこともありました。そのうちの一つが「は」と「が」の使い分け。
『NIHONGO』の連載初期、それに関する質問をいただきました。もちろん一所懸命調べてお答えしましたけど、あれでは不足だったんだなって思います。
でも不思議ですよね。私も含めて、日本に住んでいる人は大抵国語を習っているはずなんですけど、日本語を専門に勉強されている方じゃないと答えられないんですから。それは他の言語も同じでしょうけど(笑)
「は」と「が」については、日本語の学者さんでさえ長い時間と何人かの研究によってようやく一つの答えに辿り着いた難問です。ただ、この理論が分かったところで、世の中変わるのかっていったら変わらないんですけど……(笑)
それでも世にあるそれらの文法書を読むと本を読んでその知識が得られるって、本当にありがたいなって思います。頭のいい人たちが導いた一つの答えを、私は簡単に手に入れることが出来るのですから。
しかし、先に述べたように日本語の文法書は難しいものもあります。そもそもが難しい言語なので仕方ないのかもしれませんが。
どうでもいい話ですけど、今年は書籍にすっごいお金を使いました(どれくらい使ったかは想像にお任せします<笑>)
旅行に行くために積み立ててたお金、すっからかんです。どうせ、どこにも行けないし、外食もできないしって思って、日本語関係の書籍を買っていたらこんなことに……(笑)
あまりいいお金の使い方ではないと思いますので、皆さんは真似をしないで下さい(笑)
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