生徒会の2人

バブみ道日丿宮組

お題:愛すべき姫君 制限時間:15分

生徒会の2人

「お姫様って聞くとなんかエロくない?」

「それは一国の姫君をバカにしてないです? いわゆる王って聞くと偉そうだよねと同じで」

「王様は偉いじゃない。お妃様は凛々しい。でも、お姫様はエロい」

「で、現実は?」

「可愛くないですね。二次元バンザーイ。どうしてリアルでツンデレとか、ゴシックロリとかいないの? 不公平。あっでもコスプレとかそういうのは勘弁してほしい。自然体でそういうのを着てるのがいい」

「ジャンルとしては私も嫌いじゃないけど……、リアルでいたら嫌じゃない?」

「なんで! 確かにヤンデレだったらちょっと近くにいてほしくないけど、ツンデレはデレであたしに恋してくれる! ゴシックロリなんかはちょっとマセた感じの少女がテレテレよ!」

「すっごい熱入ってますね」

「だってそういうものをあたしたち見てきたじゃない!?」

「確かにそれに近いかもしれない生徒会主体のダンスパーティには出ましたよ。それでお姫様エロいって考えには私はさっぱりいきませんが……だって異性と触れ合うの楽しかったし」

「純情ね! それだから誰も拾ってくれないのよ」

「特殊性癖が好きより、純情のが一般受けはいいですよ!」

「えぇ……そうかなぁ? アブノーマルが好きな男子は多いでしょ。スク水とか、ブルマとか、チャイナ服とか。今回のはドレス姿ってことでお姫様プレイができる」

「やってる人なんていないですょ」

「そうね。できる場所を用意できなかったのが問題じゃないかしら? 来年は個室として教室をいくつか使ってみるのもいいかもしれない」

「生徒会としてそれはどうかと思いますよ。学校でそんなことしてたら駄目です」

「どこだったらいいの? 道路、デパート、トイレ、電車?」

「どれも駄目ですよ! 親しい人とは聖なる場所でするべきです」

「あぁベッドの上ね。あなたもあたしとそうだったし」

「弱みがぁ……弱みがぁ……なければ、私はまだ清浄だった」

「諦めなさいよ。どうして生徒会にあなたを入れたと思うの。あなたの情報を調べて手に入れるために決まってるじゃない。ツンデレさんかな?」

「決まってないです。あとツンデレじゃないです」

「まぁいいわ。事実は変わらないから。あたしがあなたのはじめてをもらったってことは」

「……なかったことにしたい」

「なら、今度ドレス姿でしましょう。ぜったいエロくなるから」

「嫌です、嫌です、私は白であり続けたいです! じゃなさようならです!」

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生徒会の2人 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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