第37話「二人の旅行その3」
「How is the correct answer to enjoy this city?」(和訳:この街は、どう楽しむのが正解なの?)
宿の部屋に着くと、マリアが疑問をぶつけてくる。
どう楽しめば、というのは・・・どゆこと?
「ごめん、もう一回言って」
「How is the correct answer to enjoy this city?・・・Not a city, but a tourist destination?」(和訳:この街は、どう楽しむのが正解なの?・・・あいや、街じゃなくて観光地?)
そういう感じか。
まぁ確かに、温泉街をどう楽しむべきか、はっきりとした答えはないよな。
もちろん、こうしなくてはならないという決まりもない。
つまり、自由なんだ。
「エニーシングイズファイン、アスロングアスイリーズファン」(Anything is fine as long as it is fun/楽しければ何でもおK)
「For example?」(和訳:例えば?)
「そうだな・・・」
マリアの髪色は金髪に似合うかどうかは分からないが、とりあえず、温泉地といえば、ってことで・・・。
「オハァー・・・」
「ハウイズイッツ?」(how is it?/どう?)
「グゥーツ」
何を言ってるのか分からないが、とりあえず、気に入ってもらったみたいです。日本の伝統的な和服、浴衣を。
やっぱ温泉来たなら浴衣だよな。
「That suits?」(和訳:似合ってる?)
「オフコース、イッツスベリーキュート」(Of course it's very cute/もちろん、とっても可愛いよ)
「ダーンク」
ダンク(Dank)は、ドイツ語でありがとうのことだ。
前々から思ってたことだけど、日本語で「可愛いよ」なんて、恥ずかしすぎて、口にした暁には死にたい気持ちでいっぱいなのに、英語で言うと、そこまで恥ずかしくないという事実・・・。
もちろん、意味的には同じなのに、不思議なものだ。
「Do you love me?」(和訳:私のこと(恋愛的に)好き?)
「のー」
「エンザッツリー」
まぁあれだ、それと(cute)これと(love)は話が別ってことだ。
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