第14話「お金がなければ生活はできない」


マリアとの生活も慣れてきたある日。



「んじゃ、バイト行ってくる」


「いってらっしゃい」


「いってきます」



"いってらっしゃい"という彼女の笑顔は輝かしい。というか、日本語喋れるのなら普段から使ってほしいのだが・・・まぁいっか。


ちなみにだが、俺は生活費の全てをバイト代で賄っている。親からの仕送りなどは一切ない。まぁ人に頼らず生きていけという感じだ。


バイトの時給は1120円。一日概ね三時間程度勤労に勤しむので、日に3360円だ。


最近はマリアの負担まで増えたので、ただでさえ余裕のない生活が、さらに厳しくなりつつある。


ちなみに、土日はフルタイムでシフト入れてもらってるので、一ヶ月の収入は約7.5万円だ。年収にすると約90万円。


ね? 生活厳しいでしょ?


これに関しては、破産する前に何か手を打たないとなぁ・・・。


そんなことを思いながら、家に帰宅・・・。



「誰もいねぇ」



マリアさんはお出かけをしているようですね。


どこに行ってるのかは知らんけど、こっちは必死こいてバイトしているっていうのに、マリアは呑気に遊んでると考えると、なんだかなぁ・・・。


とりあえず、夕食を作ることにします。


って、家事も俺なのか・・・。


マリアさん、このまま甘やかすわけにもいかないよな。


どうせ、しばらく一緒に暮らすことになるんだから。


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