風が吹く国
夜風が頬を撫でる。多分季節は夏?かどうかは分からないが、昼間はそれなりに気温が上がるのでまあ冬ではないだろう。
このテントも少し汚れてきたな、今度一度天日干ししたほうがいいかもしれない。
そう思いながら私は柔らかくない寝床につく。
「
「もう少しだけ、あと少し。」
「だめだって、昨日あの国に入るって来たけどもう昼には入国申請が一杯で入れないって断られたのおぼえてないの?」
「そうだった!
「八時です。」
「申請時間は?」
「9時から。」
「それはいけない!急いで準備しないと。」
まったく、朝から騒がしくてなんだか怒る気にもなれないが、今日も楽しい一日になりそうだとそんな予感がする。
荷物をまとめ支度をする。
手続きに必要そうな証明書類を出せるようにし次に滞在するための国に向かう。
まあこの手の申請は度々行ったので大丈夫なはず。
30分ぐらいすると審査が終わったと伝えられ門が開かれる。
「久しぶりのベッド、シャワーもうくたくただよ。」
「入ったらまず宿取らなくちゃね。」
そう言いながらこの国に入ってゆく。さてどんな国であるのか。
私たちの異世界旅行記 栗花落くろ @KuroTuyuri
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