第6話 やさしいあなたに会いたくて

「やさしいあなたに会いたくて」


ある日あなたと巡り会い

小さな恋が歩き出す

あなたのことだけ考える

あなたにやさしくできるとき


それから恋は愛になり

毎日ときめく日を過ごす

何をしてても楽しくて

一緒にいれば幸せで


最初は小さなきっかけが

二人の間に溝つくる

だんだんそれが広がって

やさしくできないときがくる


だんだんそれがあたりまえ

だんだんエゴが顔を出す

自分のことは棚に上げ

相手を責めることばかり


いろんなことが重なって

一緒にいるのが嫌になる

一人になるとホッとする

気持ちが冷めるひしひしと


どうにもならないこともある

別れる理由はそんなこと

きっかけ探して日々が過ぎ

自分の中で決意する


「もう別れよう」いつ言おう

あとひと月で別れよう

来月三日に別れよう

カウントダウンが始まった


不思議なものでそうなると

どんなことでも受け入れる

わがまま言っても怒らない

どんなことでも「うん」と言う


これで他人と思うから

することなすこと余所行きで

旅行に行ってもやさしくて

食事に行っても思いやり


やさしいあなたが大好きで

だから再び好きになる

好きになるから思いやる

思いやるから好きになる


これが一つの事実なら

大切なことは何だろう

お互い元々他人なら

親しき仲にも礼儀あり?


始めの頃を思い出す

いつでもいつでも思ってた

こちらを向いてよ話してよ

何でもするから来てほしい


終わりの場面を考えて

相手のことを思いやる

いつかは別れがきっとくる

明日かも知れない突然に


やさしいあなたに会いたくて

やさしい君が大好きで

二人でいるのが楽しくて

ときめく気持ち思い出す


やさしいあなたが大好きで

やさしい君に会いたくて


<div>一緒にいたくて会いたくて</div>

<div>今でも好きだ君のこと</div>

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楽しい恋をしようじゃあないか 詩川貴彦 @zougekaigan

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