第五章 騒乱の始まり(4)
あれからまだ、一か月ほどしか経っていない。
かつて北へ向けてその街を発った時は、こんなにも早く戻って来る日が訪れようとは思いもしなかった。
街の入り口に立って、ヴァイスはひとり苦笑していた。リギアス連合国と隣のティバイス首長国との勢力圏の境界線上、太い街道の交わる賑やかな街、ベリサリオ。戻って来たその街はしかし、以前とは違った意味で活気にあふれているようだった。
斡旋所の周囲だけではない。街中のあちこちに一目で傭兵と分かる連中がごった返し、妙な熱気に満ちている。
肝心の斡旋所のほうも、入り口からしてひどい行列で、表側は受付まで人がぎっちり詰まっていてどうにもならない。入り口の脇に掲示されている依頼板にすら近づけない者がいる有様だ。
「何だこりゃ。ティバイスとトラキアスの戦争に参加する連中か? だったらこんなところより、もっと北に行けばいいってのに」
ヴァイスの毒づきを聞きつけて、列に並んでいた一人の傭兵がぶっきらぼうに返事する。
「北には行けねぇんだよ。リギアスとティバイスの間の街道も封鎖されちまってなぁ。ティバイス側の軍が、トラキアスに仕掛けた隙をついてリギアスの小国のどれかががよからぬ動きをしないよう、目を光らせているらしい」
「は? ティバイス首長国は、トラキアス王国に総力戦を仕掛けたんじゃ無ぇのか? それでどうして、リギアス側の国境まで軍を割く余裕がある」
「知らんよ。よっぽど大量の傭兵でも雇ったんじゃねぇのか。少なくとも今は、リギアスも、ティバイスも、どっちも傭兵を募集してる。疑心暗鬼にかられてなのか、敵に戦力を奪われる前に囲い込みたいのか、どうだかは知らんがな」
傭兵は、ぐいと行列の先にあごをしゃくった。
「てなわけで、この行列よ。十年に一度の稼ぎ口だってんで、あっちこっちから参戦希望の経験者が集まってきてる。何しろ報酬がいい。俺も傭兵やるのは十年ぶりだがな。ははっ」
「……。」
では、戦争は、まだ収まりそうにないのだ。それどこかリギアス連合国側の勢力まで参戦を目論んで、コトが大きくなりつつあるらしい。
渋い顔で入り口を離れたヴァイスのもとに、待って居たヴィオレッタがやって来る。
「どうするんですか? これじゃ中に入れるまで時間がかかりそうです」
「問題無い。どうせ裏の受付はいつもどおりガラガラだ。それに、オレたちは呼ばれて来たんだから、向こうから見つけてくれるだろ。まあ、アテもある」
「アテ?」
「こっちだ」
向かう先は、斡旋所の裏にある依頼人用の建物のほうだ。
思った通り、入り口の辺りでそわそわ、うろうろしている、丸眼鏡をかけた小太りな男がいる。
クラーリオだ。
彼はヴァイスを見つけるや否や、泣き出しそうな顔で駆け寄って来た。
「ヴィンセント! ああ、やっと戻って来た…君は…一体…一体、何をやらかしたんだ? 君ときたらもう」
ぐすんと鼻を啜り上げるところからして、どうやら「泣き出しそう」ではなく「半泣き」が正解のようだ。
「おいおい、何だよ。泣かれるようなことは何もしてねぇんだが。それより――」ヴァイスは声を潜める。「――あの小鳥を寄越したのは、あんたなのか」
「……。」
慌てて滲んだ涙を拭うと、男は真面目な顔に戻って頷いた。
「本部からの指示なんだ。来てくれ、中で話そう」
ヴァイスの腕をしっかりと掴み、クラーリオは、依頼人用の建物に入っていく。いつもの如く中は複雑怪奇な構造で、しかも前回来た時とは部屋の構成が変わっている。どういう仕組みかは分からないが、これも何かの
二人掛けのソファが二つ向き合った部屋に辿り着くと、クラーリオは、ようやくほっとした様子で一息ついてヴァイスの腕から手を離した。
「で?」
ソファに腰を下ろすと、ヴァイスは、おもむろに切り出した。
「本部とやらは何て言って来てる。請けた依頼は『トールハイム寺院の探索』。オレはあんたにその結果を報告をすればいいのか?」
「ああ…」
向かいのソファに腰を下ろし、クラーリオは、おずおずとヴィオレッタのほうに視線をやった。
「その、君のことも聞いているよ。ヴィオレッタ。はるばるカームスからご苦労だったね」
「いえ。あまりお役に立てなくって、私」
「いいや、十分に役に立った。この男は一人にすると無茶をする。だが、守るべき者が近くにいれば話は別だ」
そう言ってクラーリオは、ちらとヴァイスのほうを見やった。
「だからボクが、誰か同行させてほしいと頼んだんだ。」
「へっ?」
「……。」
頬杖をつき、格好を崩したまま、ヴァイスの眼光だけが鋭く輝く。
「ということは、やっぱりあんた最初から知ってたんだな。虹の樹海の奥に何があるのか」
「…全て、というわけじゃないが。」
「"本部"とやらの正体は、あのお姫様か」
「…それは、答えられない質問だ。だが、…君が請けた依頼のことは、"本部"から聞いた。"虹の座のラヴァス"。それは、この斡旋所の存在する本来の目的を意味する言葉でもある。」
ひとつ息を接ぎ、男は、続けた。「聞かせてくれ。何を見つけた」
視線が交わり、わずかな沈黙が落ちる。
ややあって、ヴァイスは口を開いた。
「見つけたものは地下室と、イーリス文字の落書きくらいだな。リチャードって男の名と、"愛してる"を"憎い"に書き換えた跡。そこから持ちだされた
「はい、これです」
「むむ…。」
差し出された、布に包まれた
「以上、だ。報告としてはつまらないものだが、どう思う? 売り払われた
「やってみるだけはしよう、だが――おそらく、足はつかないだろうな…」
そう言って、クラーリオは申し訳なさそうな顔になった。
「これは、君自身が依頼主になっている依頼にも関わる話だ。未知の
「……。」
ヴァイスの表情が、初めて強張った。
「なら…これ以上どうしようもない、というのか?」
「正攻法では。ただし一つだけ、何か手がかりになりそうな情報が上がって来ている。」
「何だ。」
「ティバイス首長国の動きだ。知っての通り、ティバイスはトラキアスに総力戦を仕掛けるつもりで宣戦布告した。これまでにない強気な態度だが、どうも…その裏には、最近手に入れた、強力な
ヴィオレッタが、はっと顔を上げる。
「
「もともと、大半の
「そう。危険なものはかつての戦争で片っ端から破壊されたはずだし、破壊を免れていても、我々が密かに葬って来た」
言ってからクラーリオは一瞬、はっとした顔になり、すぐさま取り繕った。
「今さら隠すことも無いだろう。…そう、それこそ斡旋所の情報網の、裏の使命でもある。」
「なるほど。"虹の座のラヴァス"、ね。ま、言わなくてもだいたい話は読めた。」ヴァイスはさらりと流し、続ける。「――で? その
「いや。話からするとどうやら
「成程。メイリエル領にあった
しばし考え込んだのち、ヴァイスは、ゆっくりと頬杖を外し、クラーリオを見据えた。
「調査するには、戦場に直接潜入するしかない。手配できるのか?」
「勿論だ。幸いにして、お前は斡旋所に登録している正規の、しかも名の知れた傭兵だ。どちらかの陣営につけば、中枢に潜り込むのも難しくはない」
「つくならティバイス首長国の側だろうな。調べたいブツがあるのはそっち側の陣営だ。それで頼むぜ。――ってなわけだ、ヴィオレッタ。トラキアスが敵になるんじゃあ、あんたは、ついて来なくても…」
「ちょっと待ってください!」
慌てて、ヴィオレッタは腰を浮かせた。
「こんな中途半端なところで、しかも、こんな遠くにほっぽり出されても困りますよ! ちゃんと家まで送って貰わないと。あと…私だって戦うくらいなら…ヴァイスさん一人にしたら絶対危ないことをするでしょう?」
「それは確かだな」
クラーリオも頷いている。「というわけだ、ヴィンセント。彼女には引き続き同行してもらいたい」
「おいおい…あんたまで。正気か? こんなお嬢さんを戦場に連れてけっていうのか」
「そうでもしないと、まともに戦場に突っ込みかねんだろう。心配はしていない。君は、守るべき味方は絶対に守る男だからね。」
「…あのなぁ、クラーリオ」
「君には、こんなところで死んでほしくはないんだよ。古い"友人"として」
「……。」
諦めた様子で、ヴァイスは深いため息をつき、口を閉ざしてしまった。その間もクラーリオは、人の好さそうな笑みを湛えてせっせと話を進めていく。
「それと、これは斡旋所としての正式な『依頼』だからね。こちらとしても、出来る限りの支援はさせてもらう。追加の情報があれば、また小鳥に伝言を託して飛ばすよ。ヴィオレッタがいれば、イーリス文字の伝言も受け取れるだろうしね。」
「それは、助かります」
「二人の傭兵としての手続きは、こちらで済ませておくよ。半日もあれば終わるだろう。宿を手配するから、今日はゆっくり休んでいくといい。明日の朝また、ここへ来てくれ」
「………。」
ヴァイスは黙ったまま、結局、斡旋所を後にするまでは、一言も口を利かないままだった。
クラーリオに指定された宿に到着して、気が付いた時にはヴァイスの姿が消えていた。
「あれ…どこに行っちゃったんだろう」
ヴィオレッタは、空っぽになった部屋を覗き込んで首を捻っていた。馬も荷物も置いたままだから、街の中のどこかにいるのだろうが、黙って居なくなるなんて、この旅でははじめてのことだ。
「聞きたいこともあったのに…」
夜になれば戻って来るかもしれないが、部屋でじっと待って居るのも手持ち無沙汰だ。
(いいや。私だって子供じゃ無いんだし、ちょっと外を見て回って来よう)
街は傭兵だらけだが、治安が悪いというわけでもない。それに、この街はかつてヴァイスが拠点にしていたところだという。もしかしたら、斡旋所で出会ったあのクラーリオという人のほかにも、謎めいた彼の本性を知っている人もいるかもしれない。
通りを横切り、広場のほうへ行ってみると、斡旋所は相変わらず人でごった返していた。そろそろ通常の受付時間の終わる夕方だというのに、行列はあまり短くなっているようには見えない。
(カームスの窓口は、大丈夫かな…)
ヴィオレッタは、自分の職場のことを思い出していた。リギアス連合国がトラキアス王国に宣戦布告したなら、トラキアスでも傭兵の募集はかかっているに違いない。マーサは忙しく希望者をさばいている頃だろうか。
もちろん騎士団は総動員だ。あの新米騎士、ルシアンもきっと、招集されているに違いない。
心配な気持ちはある。腕は立つけれど、経験値が圧倒的に足りず、どこかお人よしすぎる真っすぐな瞳をした青年。
もし戦場で出くわしたら、しかも敵のリギアス連合国側にいると知ったら、どんな顔をするだろう。
(まさか、そんなことは無いと思うけど)
ありもしなさそうな考えを振り払い、広場を通り過ぎて路地裏に入ろうとした時、ふと彼女は、反対側の道に入ってゆこうとする、見覚えのある後ろ姿に気が付いた。
「あ、ヴァイスさ…」
呼び止めようとしたが、相手は気が付いた様子もなく、そのまま店に吸い込まれていく。どうやら鍛冶屋のようだ。
通りから覗き込むと、ヴァイスが鍛冶屋の店主と話をしている声が僅かに聞こえて来た。
「明日までに仕上げてくれると助かる。…そうだ、大きな刃こぼれだけでも修理できればそれでいい」
剣の修繕を頼んでいるらしい。
(そっか、これから戦場に向かうから、その準備なのね…さすがだわ)
戦場に出る準備など全く考えていなかったヴィオレッタは、恥ずかしくなって物陰に引っ込んだ。そもそもが危険な場所なのだ。さっきは勢いで「ついていく」などと言ってしまったが、ヴァイスからしてみれば、庇わなければならない相手が常にくっついて来るのは動きづらいに違いない。
せめて、邪魔にはなりたくなかった。
(どうしても危なかったら、「七里跳びの靴」で逃げよう…それならきっと、邪魔にはならない。)
そっと場を立ち去ろうとした時、店の中から店主が答える声が聞こえて来た。太いドラ声で、通りまでよく響く。
「もちろん仕上げるさ、他ならぬ昔馴染みの依頼だ。しっかし、お前さんがまた戦争に参加するなんて、どういう風の吹き回しだい? ヴィンセント。」
(…"ヴィンセント"?)
そういえばさっき、斡旋所の職員クラーリオも、そんな名前でヴァイスのことを呼んでいたが。
「いまだにその名前で呼ぶのは、クラーリオとあんたくらいだぜ。何、ちょっとした別件の仕事だ。今回はマトモに戦う気はねぇよ。クラーリオの奴に足に錘つけられちまったしな」
「はっ、そりゃ雇い主にとっても敵方にとっても何よりじゃねぇか。お前さんが真面目に戦功稼ぎに行った日にゃ、味方は報奨金、敵方は主力の喪失でてんやわんやだろ」
「よしてくれ。もうそんな無茶はやらねぇよ。腕試ししたい時期も過ぎた。…そんじゃな、旦那。明日の朝までによろしく頼むぜ」
「ああ。」
ヴァイスが店を出て来る。慌てて隠れようとしたものの間に合わず、ヴィオレッタは、まともに彼と鉢合わせしてしまう。
「ん? 何してる、そんなとこで」
「あわわ…」慌てて、彼女は頭を下げた。「ご、ごめんなさい! 見かけたから、つい追いかけて…あとをつけてたとか、そういうんじゃないんですけど」
「何を謝ってるんだ。訳が分からんな」
苦笑しながら、ヴァイスは、ちらと街並みのほうに視線をやった。
「丁度いい。これから夕飯を食いにいくつもりだったんだ。旨い店がある、行くか?」
「あっ、はい」
「こっちだ。少し歩くが、それだけの価値はあるぞ」
相変わらず、ヴィオレッタに対するヴァイスの態度は優しい。
「あの、ヴァイスさん…」
「ん?」
「本当は、私みたいな足手まといがついてくるの、迷惑だって思われてませんか」
ほんの一瞬、沈黙に似た間があった。
「…まぁ、正直に言えば、ちょいと面倒だとは思ってる。立ち回りの難易度は上がるからな。」
慣れた道をぶらぶらと歩きながら、彼はあっさり認めた。
「けど、ま、あんた一人くらい巧く庇ってやれなくて"元騎士"が名乗れるかって考えるとな。このくらいのハンデは丁度いい気もしてる」
「丁度いい、…ですか」
「本当に腕の立つ奴なら、味方の一人や二人、守りながらでも強敵と戦える。…昔のオレは誰も、ただの一人も守れなかったが」
ヴィオレッタは、思わず言葉に詰まって立ち止まった。
後ろの連れが立ち止まっていることに気づいたヴァイスは、足を止めると、振り返って、にやりといつものように笑う。
「――なんてな。気にすんな、もう昔の話だ。今さら感傷的になるほど青くもねぇ」
「えっ…と。」
「ほら行くぞ。」
ヴィオレッタは、小走に先に立って歩きだすヴァイスの後を追いかける。確かにヴァイスの口調はさばさばして、過去は過去と割り切っているようでもある。でもそれが余計に、彼女の胸を絞めつけた。
「一つ聞いていいですか」
「何だ?」
「クラーリオさんが呼んでいた、ヴィンセント、っていうのは…ヴァイスさんの本名なんですか」
「そうだな。ヴィンセント・コルネリウス――ただの傭兵にしちゃ大層な名前だろ? この街に流れ着いた最初の頃にしか使って無かった。知ってるのは、その頃からの知り合いだけだ。」
「もし仲間を殺した犯人に辿り着いて仇が討てたら、そしたら、ヴァイスさんは、また"ヴィンセント"に戻るんですか?」
「……。」
数秒の沈黙。
「あいつが、許してくれるならそうする」
「あいつ?」
「オレの…妻がな」
一瞬、ヴィオレッタはぽかんとした顔になっていた。
「…結婚、してたんですか?」
「ああ。」
普段、あんなに女性たちに見えすいたおべっかを使っているのに、それは、あまりに意外なことに思えた。
けれど、よく考えてみれば納得も出来る。彼はいつも、女性たちを持ち上げる接し方をしながら、決して自分からは本気にならず、相手にもさせないよう振る舞っていた。
妙な距離感を感じたのも、既に心を決めた人がいたから、なのか。
ようやくヴィオレッタは、この男の不可解なところを理解出来たような気がした。
軟派な態度に胡散臭さを感じるのも、女性たちを引っ掛けるような真似をしながら距離を置くのも、当然のことだった。
彼の本心は常に、遠くにいる、ただ一人にだけ向けられているものだったのだから。
「…おい、何笑ってる」
「え? いえ、だって…ふふっ」
笑いながら、追い付いたヴィオレッタはヴァイスの隣に並んだ。
「奥さんとは、連絡はとっているんですか」
「いいや。…けど、約束したんだ。どれだけ時間がかかっても、必ず生きて帰るってな」
「どんな人なんですか」
「うちなんかより格上の名家のご令嬢だし、そりゃあ気位の高い女さ。オレに淑女の扱い方を散々叩き込んだのもあいつで…。まぁ、そのお陰で今でも何かと女性には好かれやすいんだが。」
家族の時を離す時の、懐かしそうな、少し照れたような表情が新鮮だった。十年もの間、離れて暮らしているというのに、彼は妻が待っていることを微塵も疑っていない。きっと、それだけ強い絆があるのだ。
ヴィオレッタは、ほんの少しこの男が羨ましくなった。
「手伝いますよ、出来るだけ。ヴァイスさんが早く奥さんのところに戻れるように」
「ん、…」
それまで明るかった口調が、僅かに曇った。
「…ありがとう、な」
簡単なことではない。それは、誰よりヴァイス自身が知っている。
けれど今、長い年月をかけてようやく、微かな手がかりの糸を掴もうとしている。
その先にあるものが何であれ、目指すところに届くはずだと、信じたいと思っていた。
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