正義対悪でもなく、正義対別の正義でもない。「死」を与える基準がファンタジーであり、人が死ぬ毎に「ああ、これはファンタジーなのだ」と認識させられる。ならば、正義も独自の正義観で語られるべきで、その点の迷いはない良作。強いて言えば、黒幕が黒幕としてその正体が明らかになる時、突然感が否めなかった。序盤に影が見え隠れしていれば、爽快感もプラスされたはず。