第4話サルと未来

「にゃん太郎オレはどうすれば………」


「ニャ〜」


薄らと声が聞こえる。ネコと誰か??

何度も頬を突かれた。




見えたのは空、ネコ、サル?


よくわからないけどわたしは寝てたらしいここどこだろう?



どうしてサルがいるの?と思ったけどそれどころじゃなかった。サルさんが話していた。


「お〜い目が覚めたか??さえさえ??」

コクリと頷く。


「名前は??」


「みらいサルさんは?」


「みちゃんか!!オレはそうだな〜サルさんだ!!」親指を立てたサルとネコの群れだった。


「サルさん?」


「そうそう!!みちゃんも起きたしみんなも散開おつかれさま〜」

わたしを囲むように何匹もの猫達が散って行く。


「ここか??ここはオレが支配してるから大丈夫だ」

サルさんは地面を叩くそこには鳥の紋様がほんのりと青くなっていた。

「なんつうの鳥はさ時間を操れるんだよ」

腕を組み空を見上げていた。


「そんでみちゃんはなにしてるん?」


「えっと………パパさがしてる??」


「?そっか?それじゃ探しに行くか!!」




サルさんは私の頭に乗って空に向かって指を指す。


そして始まったパパ探し。




わたしが見たことがある景色があるか?ここに来る前とか覚えてるのか?とか色々とサルさんが質問してくる。


わたしにはなにも答えることができなかった。

覚えてるのはパパの声だけそれ以外はなにも覚えていないから。


「………わからない」


周りには人はいるけれど触れる事すらできないどうしてなんだろう~なぞが深まるばかりで何も進まない。




「そっか………ん〜どするかなぁ~んん~」

サルさんの声は何かを躊躇しているようにも聴こえる。


「サルさん??どうしたの」


サルさんは自分の話をし始める先輩に魔法は人には見せてはいけないと言われてることを話した。


「え?もうサルさん使ってるよ?」


「え?!イヤ使ってない!!」


「ほら鳥さんが時間を操れるとか言ってたの?」


「あれは使ってるの見せたわけじゃないし………」


「じゃぁ〜あれって魔法じゃないの??」


「………魔法だよ!!そうだよ使ったよ!!いいだろべつに使ったってオレの魔法なんだから」



「そうだね〜」

頭の上で慌ててるサルさんがなんだか可愛かった。


「まったく仕方ない~」

サルは未来の頭の上で自分の額を重ねた。そしてステータスと言った。


名前:未来


職業:死神


死神


一つの願いを叶えるために数々の鬼を吸収して行く存在。必要な記憶のみが死神たり得ている、諸刃の剣。時間を忘れる


霊魂を喰らい続け己の幻想が消えるその時まで夢を見ている。鬼とは諦めた者の末路である。記憶の箱を落とす中身は記憶と物。


赤鬼青鬼と二種類の鬼がいる、見た目が違うだけで中身は変わらない。


わたしにも青い画面が見えていた。

そこにはわたしの知らないことも書かれれていた。



「シニガミ?オニてなに?」


「職業に死神って書いてあるしみちゃんが死神なんじゃないのか?鬼はオレもわかんないな見てないし………あ!?」


サルさんは頭の上から指示を出した。あれあれとサルさんと同じ方向を見ると全身が紅くなってるオニ?がいる。


「吸収てかいてあったけど………どうするんだ?」


鬼はわたしたちが触れない人をなんの抵抗もなく咀嚼音を立てながら食べてる。


わたしはふと思った。

オニはなんであの人に触れる事が出来るんだろう?

わたしは触れないのに??

そう思いながら無意識にわたしは鬼に向かって歩いていた。


「みちゃん?待てって!!」


サルさんがオニに向かって飛び付いたがオニに触ることなく透き通っていく。


「え゛」

サルさんを助けようと手を伸ばしたらオニに触れていた。


わたしが鬼に触れたら消えた。それと同時に鬼がいたところに箱のような物が合った。


「はこ?あれに書いて合ったやつか??」


わたしは箱を開けた。

パパが迎えに来る。いつもの事、うちにはママがいない。パパといつも一緒。


「ママて髪長かった?」


「長かったよ〜髪型変えるのが好きだったからな」


「ふぅ~んそうなんだ!!私も伸ばす!!ママこともっとおしえてパパ」


「いいよ〜未来が知りたい事いくらでも教えるよ」


「それじゃ………」


パパの記憶一番大事な記憶を思い出した。



わたしが記憶に呆けているとサルさんが大丈夫か?!とわたしに聞いてくる。


「うん………大丈夫……パパを探さないと」


いつからパパに会ってないんだろう


「ねえサルさん今日っていつ??」


「いつ?まだ暗くなってないしそんなに時間経ってないんじゃないか………それにしてもぜんぜん暗くならないよ………?」


懐から懐中時計を取り出す。

懐中時計に付いてたボタンを押す。

現在725時39分



サルはやっと気づいたここが日常ではない事を日が降りない、いくら時間が経とうが太陽が青空が眠りに付くことはない。



サルの顔色が悪いくなっていく。


「??は??ナナヒャク??え………まさか………」


ボタンを2回押す。

「いっかげつ………え!?壊れてる??そっかそっか寿命か〜」

サルが触っていた懐中時計が点滅し始めた。徐々に点灯そしてサルが飛んだ。


「ドロップキックのよさ!!」


「イッテーーーーーーーーーーーーー!!だれだ!!よくもやったなおぼえてろ………のよさ??」


「あんたまさかのよさの事呼び捨てたのよさ??」


「なんでありましょうかのよさ様!!」


「とりあえずもう一発いくのよさ〜!!」


「オレにもわけがあるんだ!!」


「そんなの関係ないのよさ」


「た、たのむ話だけでも聞いてくださいこの通り」

土下座してるサルさんと私の事を見てため息をつく小さな女の子?が空を飛んでいる。


サルさんが私の事をのよさと呼んでる小さな女の子にステータスで見た内容も一緒に説明してくれた。


「大体わかったのよさ」


「未来はパパに会いたいのよさ??」


「うん」


「思い浮かべるのよさ」


サルさんがのよさと呼んでる小さい女の子は私の額に手をかざす


「キオクをたどりし者よ汝の居場所をさがすのよさ」


目の紋様が紅く光りわたしを包み込んだ。わたしにはなにもかわったところはない何だったんだろう?


「反応ないのよさ、いないのよさ、あきらめるのよさ、ほらボウズもこれで終わりなのよさ帰るのよさ」


「パパいないの??」

ふと頭の中を過ぎった

”どこに行ったらパパに会えるんだろう”

なんでそう思ったんだろう。


「まてって、魔法じゃ見つからなくてもほらほかに方法とかあるかもじゃん!!」



「この世界にはいないのよさ」


「まあでも一つ方法があるのよさ未来がこれを吸収できたら会える可能性があるのよさ」


のよさが持っていた物は鬼の記憶ボウズでは鬼に触れられなかった。


「みちゃんはもう必要ないんじゃないかほら大事な記憶は父ちゃんなんだろう??だったら意味ないんじゃね??」


「見たのよさこれは紛れもなく未来の記憶なのよさ」


「パパに会えるの?」


「会えるのよさ」


「ただし一つ約束なのよさ」


「なに?」


「このサルに会いにくるのよさ」



わたしは頷いたパパに会いたかったどうしてもだから記憶に手を伸ばした。


やっとパパに会えるそれが嬉しかった誰にも言ってくれなかったから。


パパいない。どこにも。


買い物行ってたはずなのに

パパが白い車に連れて行かれた。


わたしは黒い服を着てパパの写真を持っていた。

知らない人が何人か居て、つらかったねパパのどうりょうて言う人がいってた。


パパはあの中にははいってない

わたしみてないもん




誰に聞いてももう会えないと言われてでもわたしはパパに会いたくて。


パパはどこにいるの?


何日何ヶ月何年経ってもパパがかえってこない。


どうして??

どこにいったらパパに会えるの?


………どこにもわたしのいばしょがない

パパだけがやさしかった。



わたしパパがいないと…………も……ばそこに………行けるのかな




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ニムノロメルム リゥド @kagraredo

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