第3話 記憶と子供
田舎そこに小さい道路いのアパートが合ったあまり車の通りもなく暮らしていた。
俺は出掛けるのが面倒で冷蔵庫にある物で済まそうと夕飯の準備をしていた。
いつものようにガスコンロに火を付けた。
そしたら、世界は変わっていた、熱い、痛い息が出来ない。何があったのかも分からない。
そのまま意識を失った。
記憶の箱には二種類ある。
記憶か自身に関係がある物
記憶にはそれぞれ持ち主が存在する。
吸収する時は喉程が他人の記憶に少量の死神の記憶が組み込まれている。
実際どれが自分の記憶なのかは分からない。
死神の私物。
日常的に使用していた物。
殆どのものは触れれば消えてしまう。なんの為にあるのかさえも分からない。
これが三年間続けた死神の実体験
だった
そこには、5〜7歳の女の子が丸くなっていた。
腰まで伸びた黒髪。寝ぼけたように目を擦り目があった。
「パパーーーーー!!」
俺の顔を見るなり泣き始めた。
知らない、俺の知る限り子供がいた事はない
まだ思い出していないだけか。
「先輩!?子供いたんですか?」
いないと言いたいことは山々なのだがこの状況で言えない。ノリにわかるように首を振った。
「パパ?パパに会いたくて……」
無意識に頭を撫ぜていた。まるでそれが自然である様に………記憶が流れてきた。
「ママて髪長かった?」
「長かったよ〜髪型変えるのが好きだったからな」
「ふぅ~んそうなんだ!!私も伸ばす!!ママこともっとおしえてパパ」
「いいよ〜未来が知りたい事いくらでも教えるよ」
「それじゃ………」
買い物の帰り道、仕事は定時帰宅させてもらっている。かれこれ七年始めは色々合ったけどこれはこれで楽しみだ。
サイレンの音。赤い。未来の叫び声。身体が動かない。何が起きた、起きないと未来を一人にはでき……な……い。
「先輩?」
これが俺の記憶だからなのかは自身が崩れていくような気がした。
俺はどこで亡くなったんだ
「パパ?」
「大丈夫だよ未来」
未来の言葉で我に帰った。終わってしまった事をまだ思い出せない物を悔いても仕方がない。
今できる事をやろう
「よかった〜ぁ二人とも落ち着いた見たいで」
「パパ?この人だれ?」
「今も昔も仕事仲間かな気軽にノリでいんじゃないか」
「は〜いの〜りの〜りうん!!おぼえた」
「さすが俺の娘だ」
「………先輩て親バカですよね」
こんな時間が長く続けばいいな。全部の記憶を取り戻す必要はないゆっくりと鬼退治しながらその時を待てば良い。
先ずは未来の話を聞こう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます