第3話 幸せかって? どうだろう……
少しここで自分語りをしたい。
私の前作エッセイを見たことのある方なら、ある程度知っていることかもしれない。だが、ここは新しく書く場でもあるし、どうせならもっとWikipediaのようにある程度の事実を書いていくことに決めた。
では、始めよう。
私が小説を書こうと思ったきっかけは、本当に単純なことだった。
高校三年生。受験も終わり一息ついていたそんな時、突如私の頭の中に浮かんだ言葉がある。
「そうだ、小説を書こう」
それから八年。私はこうして小説を書いている。これを見て「冗談だろおい」とか、「嘘書くのも対外にしろ」と思った方。
私は、本当にこうなって今があるのだという事実を改めて伝えたい。
それまで本を読んだことがない私が、なぜ高校の終わりになって小説執筆をすることを思いついたのか。おそらくだが、この謎だけは死んでも解けることがないだろう。本当に突拍子がなさすぎて、自分でもよくわからないのだ。
では、それまでの私は読書家だったのか?
答えは「ノー」だ。
信じられるだろうか。読書家でもない人間が、急に小説執筆をしたいと言い出し、大学に入ってからは本を浴びるように読み、執筆を進めていく。
何かで読んだことがあるが、家に本棚があって、そこに本がありったけ積まれていても、子供が読書家になるかは子供次第だという。つまり、家に一冊も本がない家庭であっても読書家になる子供はいるだろうし、図書館並みに本があっても手を付けない子どもはいるというわけだ。
私の場合、家にあるのは絵本などであり、新書や小説などは少なかった。両親が優れた読書家というわけでもない。要は突然変異ということだ。
信じられないことだが、私は八年もの間小説を書き上げ、今年になって初めて芽を出すことに成功した。努力のたまものといえばそうだろうし、まだまだ納得できないと思う自分がある。
ただ、今でも思う。
私の人生が幸せかどうか。
それは、本を出すときになってわかるのかもしれない。
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