終 可能性の道 -2021年6月-
はい、落選から一日経って、ちょっと頭が冷えてきたところです。
……ただ、これだけは言っておきたい。
「どんでん返し部門」大賞該当作なし、は、非常に、惜しかったのではないかと。
カクヨムの運営さん、そしてKADOKAWAさん的に。
自分が参加してたからというわけでなくてね。
だって、面白い作品、あの部門にはたくさんあったもの。才能の発掘しがいのあった部門だったのではないかと、素人目にも思うのです。
たとえ、選考側が望んでいた「どんでん返し」が見つからなかったとしても、特別賞2作だけで済ますには、非常に勿体なかったのではと思いますし、あの部門に賭けた書き手のチャレンジ精神や情熱が選考側に全くもって届かなかったのは、非常に悔しいとしか言いようが無いです。ほんとうに、残念。
以上、苦言でした。
……それは、このくらいにしておいて。
結局、昨日も、あまり眠れませんでした。
悔しさからというよりかは、落選作をどこかにもう一度出してあげたくて、ネットを夜遅くまで徘徊して公募を探しておりました。
まあ、いちど出してしまうと使い回しは難しいのが事実ですけどね。
それでも自分の作品(=妄想)を世間の何処かで昇華させてあげたいという願望はやはり尽きないのです。
そして思いました。
ああ、私はだから、書き続けたいのだと。
自分の妄想を他人と共有して、それがなにかの化学変化を起こす様子が見たいのだと。そう改めて思いました。
だからこそ、カクヨムコン6という舞台に挑戦したんだよなあ、と。
そう考えると、記念受験だなんて、とんでもない。
本気の本気の本気の、格闘だったんだな。豆腐メンタルなりの。
そりゃ、苦しかったはずだよ。
それを鑑みて、これから、どんなスタンスで書き続ければいいのだろう、と、いま、初心に戻って考えているところです。
正直、私の作風はラノベではないと、複数の人から指摘を受けていますので、カクヨムという世界だけで勝負していくのは辛いなあ、と昨日の結果を見て思いました。
だけど、いろんな人と交流したり、感想や意見もらったりしながら、作品を綴っていけるカクヨムという場が、好きでもあるのです。
どうしようかね。
まあ、自分の可能性をカクヨムひとつに賭けずに、いろんな場でチャンスを見つけていけたら、いいのかな。
ここでないとだめ、と、自分の活動範疇を狭めずに。もっと自由に。
でも、やはり譲れないのは「自分がおもしろい」と思ったものを書くこと、ですな。
そうでなきゃ、続くものも、続かない。
チャレンジすることも、辛くなってしまう。
……よし、これからも、めげずに書いていこう。私の世界を。
焦らずに。狭めずに。
どんな評価があっても、数字が振るわずとも、貶めることはせずに。
これを読んでらっしゃるみなさんも、そうであるように、僭越ながら、願います。
……今後もカクヨムコンに参加し続けるかは、また、その時に考えるとしても、こうやって自分の心中を振り返ったり、メンタルのぶれ具合を観察できたり、評価とは何かを考える機会を貰えたのは、とてもありがたかったです。
いわば、私にとってカクヨムコン6は、己を顧みた半年にわたる旅。
そう、「カクヨムコン6」という、ひとつの、可能性の道を辿ることで見えた色々な景色は、これからも、決して色褪せません。
そして、その道がこれからどう分岐するかは自分次第。
そういう意味において、やっぱり最後に言うべきは、ほろ苦さを心に穿ちつつも「カクヨムコン6、ありがとう」なのか、な?
ですから、参加したことに、やはり、悔いは無いのです。
了
《おまけ》ここにしつこく出てくる応募作『ディ・ア・レ・スト』はこちらになります。よかったら、覗いていってね(ダイレクトマーケティング!)
豆腐メンタル超ビギナー物書き、斯くしてカクヨムコン6を戦えり つるよしの @tsuru_yoshino
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