第800話 800話、今回はズレなかったぞ記念回 白猫と行く城下町

 この離れに本棚という家具は無い。そのため糸で紙をまとめたもの、いわゆる冊子は書類なんかの保管箱に入れているか出しっぱなしである。


 部屋の隅にいたそれを横着してその場に座ったまま取ろうと、うーんと手を伸ばしたとき。


「算術の問題ですー。ここに一升飯がありますー。屏風様が朝に5杯、昼に6杯、夜に7杯食べたら。さて飯の残りは何合でしょうかー?」


 とうに朝餉の戦を過ぎて穏やかになった午前中の離れに、突如として世にも恐ろしい算数問題が繰り出される。


 米魔神が現れた! コマンド? いやまあ白雪様なんですが。


 なお米一升(約3.5キロ。水分含む)を炊いた場合、だいたい普通盛りで二十杯から二十三杯分である。誤差の三杯分はまさしく匙加減。


 そして朝5杯は今朝方に本当に食わされたおかわりの数である。残り昼6と夕7の数が終末を予言する破滅のラッパめいて今から震えが止まらない。


「むやっ?」


 これを横から聞いた足長様が熱中していたお絵描きを止めて、両手足の指を総動員すると居間にコテンと転がって『うーんとうーんと』という感じにポクポク考えだす。かわいい。


 実は指数えでなくとも四則計算できる子なんだけどね。ああいった体を使うパフォーマンスも遊びなのだろう。健全な子供とは余りある元気に押されて無駄にでんぐり返ったりする生き物である。


「さあお答えはー? 正解者にはおいしいご褒美がありますー」


 正解でも不正解でも結末が変わらないのでは? 誰かこの這い寄る白い穀物を払拭できる魔法を授けてほしい。


 ――――失っていた体力や筋力もなんとか戻ってきて、ぼちぼち外出も出来るようになった春の間際。


 腹も落ち着いたし、ボチボチ的屋元締めの吟牛ぎんぎゅうとの春祭りについての相談や、椿屋の様子見を兼ねて久しぶりに町の蕎麦屋にでも顔を出そうかと考えていた。


 手にしようとした冊子も祭りの出店の情報をまとめた書類である。今年は食い物屋の出店が昨年より多いので、客の取り合いにならないよう出店の配置を考える必要があるとか言っていたな。


 春の陽気に誘われて仕事ついでにぼんやりお出かけ気分。その出鼻を挫く出来事であった。


 キャット襲来! 繰り返す、キャット襲来!


 俗に一歩外に出たら7人の敵、なんてよく言いますが、家から出る前の段階で倒せないラスボスにエンカウントするのはどうなんだ。


「お散歩はいいですねー。よく歩けばお腹が空いて帰ってこれますー」


 これは脅迫か? 暗に『飯が待ってるから間食せずに帰ってこいや』と言われているのか? ご飯の前におやつを食べたら駄目理論なのか?


 蕎麦は江戸患い、いわゆる脚気の予防に利くビタミンB1の摂れる食品です。そこんとこよろしく。


 などと言える立場ではないのでひたすら乾いた下っ端の笑顔を張り付けて、何気ない風に離れをそそくさと出るしかない。


 下駄、下駄はどこだ。草履でもいい。それとたまに履物が片方かたっぽ無いのはなんでなんだ。足長様が天気占いにでも使っているのかな?


「うやっ」


 これまで考え込んでいた足長様は屏風覗きが出かけると分かると、『連れてけ』と言うようにのっしと背中に乗っかってくる。なので履物探しををやめてよいしょと背負う。


 この子は園児くらいの体格なのでおひとりくらいなら軽いものだ。


 式神コンビはコンビというだけによく一緒にいるのだが、手長様は重鎮たちの相談役みたいな役目もたびたびされている。そのため暇を持て余した足長様が別行動をしていることもわりと多い。


 今日も相方は牛坊主様のところに出張っていると、その青い肌をした体を使って足長様が元気なジェスチャーで教えてくれた。


 具体的には牛とカエルの物真似である。言葉が不自由でも要点を伝えるクイズは得意そう。


 さて。思わず背負ったはいいが困ったな。


 城の中庭を往復するくらいならまだしも、さすがに幼児ひとりを背負って町をずっと歩き回る体力はまだ無い。全国の子供を抱えたまま動き回るご両親には頭が下がるなぁ。


 という訳でマイホース松も誘って、粉物屋の臼久根うすくね屋でも覗きに行こうか。あそこの饅頭は粉の品質が良くてその蒸かし方もうまい。うちの松っちゃんのお気に入りである。


 松も仲良しの足長とあそこに寄るとなったら、普段の塩対応安定のクールホースでも喜んで付き合ってくれる事だろう。


 関係無いがビタミンB1は小豆にも含まれるので、脚気予防にはあんこを含んだ饅頭や汁粉なんかでもいいです。


 ただしどれも蕎麦よりよほど腹に溜まるのが困りものだがな! たらふく食えるって幸せなはずなのに、どうして憂鬱になるのだろう。


「では行きましょうー」


 さるやんごとなきキャッツ、スティ。なぜ出かけるご支度を?






 式神コンビを買い物に連れて行く時はもっぱら南町に向かう事が多い。


 この町は長年侠客や無頼が仕切っていた繁華街であり、切った張った程度で動じているようではやっていけないとして度胸のある町妖怪町人が多いのだ。


 そのため他の町では姿を見るだけで悲鳴を上げられてしまうおふたりも、ここではとりあえずそんな事はない。


 内心でどれほど恐がっていても弱みを見せない気風のおかげで、足長様も気兼ねなく普通に歩ける穏やかな町になるのだ。


 若干教育によろしくないお店が多い町だけどね。幸い陽のあるうちはそっち系のお店はほぼやっていないので、今の時間帯ならそこまででもないのが救いだ。


 まあはだけた着物をそのままに外の縁台に座ってあくびをしているお水の子とか、喧嘩の跡らしい血痕とか、それ以上の荒事の形跡もたまにあるけどさ。


 特に酔っぱらいのスパーキン! の跡は悪臭もあって意外と早く片付けるようだ。土を被せる程度だが。


 そんな昼と夜のギャップで揺れる南の町を、我関せずと言わんばかりに己のペースでポクポクと進む松の勇姿よ。カッコイイ、好き。


「もう春祭りの準備は万端ですねー」


 おかしい。足長様と松と屏風のいつもの珍道中のはずが、今日は『ちょっとそこまでお醤油を買いに』という風体の白雪様が松に乗られている。


 女中姿の着物も実にこなれた感があって袖の煤汚れがリアルだ。実際これを着て飯をガンガン炊いているのだから当然か。


 鼻歌代わりに機嫌よくゴロゴロと鳴っている喉はやはりこの方が猫の化生だからだろうか? こういういかにもな『猫』の仕草をされている場面には、実は初めて遭遇したかもしれない。


 屏風覗きが馬回りをする形で松っちゃんを引いてしばらく。鞍にかわいく横座りされた白いモコモコに内心で何度も思う。


 いいのか、こんなところにこのお方を連れてきてと。ろくろちゃんが知ったら殺されそうだ。


 しかしこの自由の精神とお米だけで構成されたホワイトニャンコ様を相手に、屏風これごとき下っ端に何が言えようか。


 お城から出るときにも警備の兵士たちの動揺っぷりが酷かったよ。それでもこの方に『お構いなくー』と言われたら何も言えねえ。


 たぶん今頃は立花様あたりに急報が行っている事だろう。帰ったら冗談抜きで殴られるかもしれない。まともな守りも無しで外に連れて行って、しかも行った先は色恋多き南町。


 ダメだ。言い訳、言い訳が思いつかない。太陽を拝めるのは今日限りかもしれない。


「まっ、まっ」


 それでもマイホースは進む。白雪様の前に座る足長様が松の首をペシペシして『あっちに行きたい』と指示を出すのだ。それを受けた松ちゃんは『へいへい』と言うようにぞんざいに進む方向を変えていく。


 仲良しで大変よろしい。目的地とズレてしまうけどたまの散歩を兼ねたものだ。まっすぐ行くだけが人生ではないさ。


 こっちの方向は浦風一座のうらなり共が巣を張ってる寄席の方向かな。


 あの辺りは娼館紛いの店とは一応離れている芸能エリア。どうしても行くなら一番無難だろうか。それを見越しての誘導だとしたら足長様、ナイスオペレート。


 やがて比較的被害を出すことなく、大通りの道沿いに寄席を複数並べている芸能通りに到着する。


 被害はと言えば、道中ですれ違う店の丁稚の方が松に乗るお方を『ん?』と見た途端にすっ転び、店の前でボケーッと煙草をふかしていたお水のお姉さんが派手にせき込んだりしたくらいだ。


 彼らが何かリアクションをとる前に口元に人差し指をあてて『他言無用・反応すんな』とジェスチャーしておいたので、どうにか真っ昼間の往来で平伏祭りにならずに済んだよ。


「あらん? しろい――――」


 そこにちょうど小屋のひとつからのそっと出てきた巨体。的屋の元締め、吟牛ぎんぎゅうが顔を出した。


 牛の頭にマッチョの体を持つオネエという、ひと目見るだけでも情報量が多すぎる南の顔役のひとりである。


 牛の顔でも化粧してるんだよねぇ。昼に見るとアイシャドウみたいに目元を飾る赤い墨が目立つなぁ、彼女。


 彼女、うん。便宜上は彼女として区分される牛の経立はこちらを見ると、牛らしいモヘーッとした顔に『はぁ!?』という緊張を一瞬だけ走らせた。


 しかし驚きの顔をすぐにオネエらしい、人生の厚みを感じさせる笑顔に変える。


 牛の表情なんか分かるのかと言われたら困るのだが、動物の妖怪である経立は意外と表情が豊かなので付き合っていると案外わかってきますとしか。ましてこういう濃い・・方の場合は。


「まあまあ、白雪さまぁん、足長さまぁん。お散歩ですかぁん?」


 スゲエ。なんというかスゲエ。あっと言う間に状況に適応したぞこのオネエ。さすが魔境の南でのたくってたひとりだ。ちゃんと偉い順にご挨拶しているのもポイントが高い。これぞ生きた処世術だ。


 同じく馬回り中の屏風これにも牛頭を振ってにこやかに挨拶してくる。ただしその目には『なんでこんなところに?』とわりと真剣な困惑が映っている。牛の視線なんて分かるのかと、二度目なので割愛。


「みんなとお出かけですー」


「あら良いですわねぇん。外もすっかり暖かくなってきたし。何と言ってももうじき春祭りですもんねぇん」


 ほわわーんと答えられた白雪様を相手に吟牛ぎんぎゅうのオネエトークがうまく合いの手を入れる。なんだろう、勉強になるなぁ。こういう会話術の引き出し。なお声は太い。


「でも祭りの前は仕事が多くて参っちゃうわん。たまにはゆったり舟でも浮かべて、堀の桜でも眺めながら団子のひとつも食べたいわねん」


 白の城下には水路が走っている。むしろ物流は水路がメインと言ってよく、北町の倉庫に貯められた資材や西町に卸された他国からの輸入品は水路を通って西や南に入る量が多い。


 それだけに川や水路との町妖怪町人たちの馴染みは深く、天気の良い暖かい季節には庶民でも酒や甘味を持ち込んで舟遊びなどする妖怪も多い。吟牛ぎんぎゅうもなかなか風流な趣味をお持ちのようだ。


 これは民草がそういった遊びに興じれるくらい国が豊かとも言えるので、こういったところからも白玉御前様の偉大さが分かるというものだろう。


 芸能と娯楽は豊かに水を注いでやらねば開かない。それはそれは贅沢な花なのだから。


 そういえば公演していない寄席に出入りしていたようだがなんだろう。この辺りは大通りに面して比較的客足が良いので、一座同士でケンカにならぬようローテーションで貸し出している貸し専門の小屋だったはず。


「それですわん。ちょっと前に黄から来た一座が日時を超えて居座っちゃってねぇん」


 ああ。延滞しているのか。


 先に良い場所を押さえておいて、一番客の来る春祭りまでのらりくらりと引っ張るつもりなのだろうとは吟牛ぎんぎゅうの弁。


「約束を違えているのですかー?」


「むやっ?」


 それは困った人たちね、みたいな顔でふたり揃ってコテンと首をかしげる青と白。


 松さえも耳を絞って『そりゃいけねえなぁ』みたいな顔つきになる。なんで馬の顔からうんぬん。それは松ちゃんも妖怪だからです、三度目。


「いいえん。手下に任せたら貸し出すときに煙に巻かれたようでねぇん。ちゃんと証文を取ってなかったの」


 う、頭が。相手が誰だろうと手順とルールを守れとあれほど。


 いや、もう行先なんて知ったことかと新幹線に飛び乗りたい衝動に駆られる世界ではないのだ。勝手にダメージを受けてどうする。


 それで上司の吟牛ぎんぎゅうが出張ってきたのか。部下の教育も失敗を拭うのも給料のうちとはいえ大変だ。


「思ったより腰の強い連中で困ってるわん。せっかくの祭りの前に大事にしたくないんだけど」


 はあと溜息をつく息の熱いオネエ。意外にもそんなに臭くない。むしろオネエだからこそ女性以上に気を遣っているのかもしれないな。


「ではここはー」


 ステイ。あなたが出たら解決間違いなしだけど外聞が悪すぎる。市井の諍いに出張るには大物すぎます。いや本当に下手すると白と黄の国際問題。上こそ知らぬほうがいい話ってのはあるもんです。


「びよ」


 ん? 松の背中からにゅんと伸ばした青い肌のおててが屏風これの肩をピトピトと叩く。


 にぱーっという信頼と自信に満ちた笑顔の足長様は『一肌脱いでやれよ』と言わんばかり。


 まあ、うん。この面子限定の消去法では適任かもしれません。黄側の知り合いの名前を出したらなんとかなるかなぁ。








「助かりましたわぁん。せっかくのお散歩の最中に白雪様方のお手を煩わせて申し訳ありませんでした」


 話し合いはわりとあっさり終わった。


 いかにも黄らしいこすっからい商人顔の一座代表とその座員たち。彼らは寄席に入ってきた屏風覗きに初めこそ訝しげな目を向けてきたが、自己紹介を終えると死人みたいな顔になって平伏していた。


 それでも話し合いに入ると吟牛ぎんぎゅうに抵抗したように、明確な約束を交わしていないからと躱そうとしてきたのはさすが。


 しかし黄ノ国の知り合いで向こうの的屋元締めの『お先さん』の名前を出し、そちらの芸人はそういうやり方でいいのかを屏風これの名前で彼女に確認するがいいか? と問うとすぐに退去するからご勘弁と言ってくれたよ。


 どだい彼らは祭り客を目当てに出稼ぎに来ただけ。彼らのホームはあくまで黄ノ国だ。向こうで興行し辛くなるのが一番困るのだろう。


 白は大きなイベントがあるから受け入れているだけで、本来ここはアウェイだ。普段は別の国の一座を受け入れるほど客の数はいない。


 これも白雪様が出張るのと同様に権力で脅すようでやり方で褒められたものじゃないけれど、性根の悪い者にありがたい説法をして改心を待つほどこっちも暇じゃないのだ。


 最終的には吟牛ぎんぎゅうもお先さんに連絡なりして解決できたろうが、彼女から黄の的屋に通報するとちょっと恥なんだよね。


 吟牛ぎんぎゅうだと他国の同格相手に自分の部下の失敗を晒すことになる。それもあって躊躇っていたのだろう。妖怪にとって面子は超大事なのだ。


「いよー名奉行ー」


 誰がお奉行やねん。吟牛ぎんぎゅうからお礼に奢られた臼久根うすくね屋の蒸し饅頭をむしゃあしながら、縁台に座る白雪様が無責任な合いの手を入れてくる。


 隣りには同じく大皿に積まれた饅頭ピラミッドを天辺から次々と一心不乱にモグモグしている足長様。蒸し系の饅頭は式神コンビの好物である。


 しかしそれなりにおふたりが楽しまれたのでしたらこれ幸い。こうして下の者たちは下の者たちで精いっぱい生きております。こんな事でゴタゴタできるのも平和な証だ。


 国同士で殺伐としてたら民とて我慢がきかない。すぐにヤッパが飛んでいるところだろうからね。まず穏便にと考えるのは平和の証だ。


屏風・・様ー」


 次を寄こせと顔でグイグイ押してくる松に蕎麦饅頭を食べさせる傍ら、手長様と秋雨氏へのお土産分を蒸してもらっていると白雪様から不思議なイントネーションでお声が掛かる。


 それは目の前にいる謎の女中さん、白雪様の声とは少し違って聞こえた気がした。


「この国は気に入りましたかー?」


 はい。自信を持って答える。もちろん時に怖い思いも嫌な思いもしたけれど、そんなもの頂いた幸せに比べれば取るに足らない。


「この国の民は気に入りましたかー?」


 はい。嫌な奴も危険な輩もいる。それでもそれ以上に大勢の友がいる。


 もはや現世よりも、あたたかい。


「さよーですかー」


 それだけ言ってしばし、春を告げるメジロの鳴き声がどこかで聞こえる。


 確かメジロはスズメ科だったか。この春の日に君を見ないのが残念だよ。


 二本ある白い尻尾を揺らしていた白雪様は、最後の一口になった饅頭を片手にしたまま何気なく、とてもとても小さく呟いた。


「これから何があろうと、私を信じてくれますかー?」


 それははたして問いだったのだろうか?


 答える間もなく饅頭の欠片を小さな口にパクリと収めた白雪様は、いつもの朗らかなのにちょっと油断ならない笑みを浮かべると吟牛ぎんぎゅうと共に臼久根うすくね屋の主人と談笑を始めた。


 問うたが答えは聞いていない。そんな意思表示に思えた。


 ならばそれは独り言。屏風覗きの耳にたまたま届いただけ。


 ――――うそつきのどうしようもない人でなし。こんな自分より、貴方のほうがよほど信用できますよ。


 少し寒くなるような青い空を仰いで思わず呟いた。この情けない独り言も、たぶん誰にも聞こえない。

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