死にかけの息子

バブみ道日丿宮組

お題:死にかけの御曹司 制限時間:15分


死にかけの息子

「やぁやぁこんにちわ。昨日ぶりですかね。あっいいですよ、立たなくても」

 僕が近づくので。

「うんうん、傷は浅そうですね。これなら、支配人のお役にも立てるでしょう」

 僕は満足しないけど。

「あっついのが好みと聞いてたんですけどね。興ざめですよ。たった一回で果ててしまうなんてね」

 僕はそうならない。

「そういうのが好きな人は好きなんでしょうけど、跡取りとしては失敗じゃないですか?」

 子孫を残せない。

「それはそれで子供ができることはありますが、お互い満足するやり方というのがあったんじゃないですかね」

 僕ならできる。

「財産権はこちらにもらうことができたので、別にあなたを生かしておく必要はないんですよ」

 僕は保存しておきたいから残してる。

「ならもう少しまともな扱いをしろって? 馬鹿なんですか。それだから、家がなくなってしまうんですよ」

 会社もつぶれる。

「あなたは失敗作だったんですよ。遺伝子はよかったのに、残念ですね。まぁいわゆるキメラだったのかもしれませんね。もちろん悪い意味でのですが」

 DNAの組み合わせは必ずしもいい結果が起こるとは限らない。

「馬のようにつぎ込めば、良い遺伝子を世の中に出せるかもしれませんが相手がいませんよね」

 落ちぶれた御曹司の血を欲しがる人はいない。少なくとも僕はいらない。

「いっそのこと切ってしまいますか? メスとして利用される、使用される身体になりますか」

 それで気持ちが良いのかは知らない。

「んー、反抗期ですかね。昨日はもうちょっと純愛めいたものを感じましたが」

 さすると反応はした。

「どうですか。僕のものになった気分は」

 今更の質問。

「お姉さんって呼んでもいいんですよ」

 ひ弱な弟だ。出すものしかださない。

「じゃぁ、今日はこれを試しましょう」

 注射。

「痛いのは最初だけで、あとは快楽に堕ちましょう」

 楽しい時間だけが起こる。

「聞こえてます? あぁもう入っちゃったみたいですね」

 なら、僕も楽しむ?

「このまま放置してみるのもまた面白くはあるのですが」

 せっかくなので頂きます。

「今日はすぐに果てないでくださいよ」

 そう願うばかり。

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死にかけの息子 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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