女はそんなこと言わない

curuss

女はそんなこと言わない

〇どのくらい拙いのか?


 まず男女差というものを考えてみます。


・普通の男女


 男 身長 179cm   体重 71kg   脂肪 14.2kg


 女 身長 152.5cm 体重 54.0kg 脂肪 16.2kg


 男の体重はミドル級の制限――154~160ポンドの中間値から。

 これで適正体重と仮定し、BMI指数などから身長を逆算。

 女は男女筋力差の定説が3:2なのから逆算。

 男の平均体脂肪率は20%、女は30%とした。


 男の脂肪以外が56.8kgで、仮に女が同水準だったとします。

 女の平均体脂肪率は30%なので――


 体重 × 0.7 = 56.8


 の場合となります。

 つまり――


 体重 81kg!


 なんとライトヘビー級ミリット一杯! 下手をしなくてもヘビー級です!

 そして女子にスーパーヘビー級が定められてない以上、事実上の最上級な無制限クラス!

 しかし、残念ながら、まだ――


 男子ミドル級 > 女子ライトヘビー~ヘビー級


 だったり。

 なぜなら同じ筋量でも、脂肪量が違うから。

 女の方が1.5倍ほど多いです。

 ようするに――


 基本パーツ+14.2kg vs 基本パーツ+24.3kg


 ということ!

 斤量10kg差は酷すぎます!

 これを踏まえると――


 男子ミドル級 ≧ 女子ヘビー級


 と断言せざるを得ません。

 

 絞ればいいじゃん的な見解はあろうが、それは男にもいえる。

 同じ工夫ができる限り、その差は埋まらない。



 ……そして男がミドル級以上の場合、女が敵う可能性はゼロといえます。

 なぜならギネス級の体格が絶対条件となってしまうからです。

 こうなると女に暴力というのは――


 鷹村守(ナチュラルはヘビー級)が幕の内一歩(旧フェザー級)を殺しに行くレベルの暴挙


 だったりも。

 なぜなら――


 男のミドル級 ≒ 女のヘビー級


 女の54kg ≒ 女のフェザー級


 ∴ ヘビー級vsフェザー級


 だからです。

 ざっくり7~8階級差でしょうか?

 普通、マッチメイクが決まった瞬間に人権問題へ発展です。

 男が女へ暴力を振るった瞬間、その一点だけで発言権が無くなるのも納得でしょう。


 ちなみに、これは――


 普通の男 vs 普通の女


 を同数直線上へ並べ直した結果に過ぎなかったりも!

 なので――


 普通の男 vs か弱い女

 色々と鍛えてる男 vs 普通の女

 色々と鍛えてる男 vs か弱い女


 などまで想定しちゃうと、ざっくり7~8階級差なんて甘い差で済みそうにありません。

 そして最大である10階級差ともなると――


 筋肉ムキムキマッチョマンの変態 vs 俺、学校の女子より体重軽いんだぜ


 の戦いです(マジ)

 そして10階級差というのも、それ以上は『定義されてない』だけで、男女差としてはあり得るという!

(「『筋肉ムキムキマッチョマンの変態』と『か弱い女』の差は、何階級差よ?」という質問に近い)



〇心ってなんだよ?


 実は隠していたのですが、私――


 心は女子中学生


 だったのです!

 だから中二病な小説を全世界に向けて垂れ流せたんですね。

 ……いっとくけど、いまだ恥ずかしい時あるんやで! 正味の話ッ!


 なので来年から女子中学生と混じってアマレスに出ようと思います。

 ちなみに心療内科の先生から――


「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」


 と診断も頂く予定です。

 ……あれって、こっちに知識があれば誘導できますし。

 なによりも現状の診察形式だと――


 よほどのことが無ければ患者を否定はしない


 ので何軒かはしごすれば、必ず望みの診断書が手に入るでしょう。

 それに性同一性障害である必要はありません。

 JCとキャッキャッウフフはできなくなりますが、「心は中学生のまま」なんて診断は、死ぬほど簡単に獲得できます。

 色々な経験と成熟した雄の力強さで、中学生相手に無双は容易く!?

 「また馬鹿なこと言ってるなぁ」とお思いでしょう。

 しかし――


 いま女子スポーツ界で起きているのは、こういうことやで?



〇でも本当に心が女性だったら、そんなこといわない


 スポーツにおける男女差で、他の有名な指針が――


 女子プロは、男子中学生と対等となるのが精一杯


 というものがあります。


中二男 身長 152.9cm 体重 50.6kg 脂肪 10.1kg


大人女 身長 152.5cm 体重 54.0kg 脂肪 16.2kg


 であり、脂肪を除いた重さは、それぞれ40.5kg、37.8kgとなります。

 つまり――


 中二男の段階で筋量は抜かれた上に、脂肪が6.1kgも余分に重い


 となります。

 発育が良かったら、中一男にすら負けそうですし――


 これは一般人同士での比較に過ぎない


 だったりも。

 女子プロスポーツ選手とスポーツ少年が同じとはいいませんが……それでも差は、さらに広がる傾向に。

 なので悲しい見方をすると――


 世界一となる才能を持ち、なおかつ努力をしても、男と生まれただけの奴に勝てない


 とも。

 そこまで酷くないとしても――


 男も真剣になれば、負ける要素はない


 程度といいます。

 これは様々な競技で数多の女性アスリートが、歯を食いしばって認めた現実です。

 条件反射的な感情論で覆せるような甘いものではありません。

 そして当事者でもなく、しかも男の私が口を挟んでいいことなのか悩みますが――


 きっと女性アスリート達は、できることならハンデのない男の身体が欲しかった


 と思います。

 なのに「心は女」とか意味不明な理屈を振りかざして、身体は男なのに女子競技に出場する。

 これを私が詰っても良いのであれば――


「謝れ! 数多の伝説的な女子プレイヤーに謝れ! 誰もが欲しがったハンデのない男の身体なのに、なぜ男子競技へ参加しない! お前になんぞ、女の心があるものか!」


 じゃないでしょうか?

 少なくとも仲間意識は、微塵も持てないと思います。

 生まれによって区別されず、誰とでも同等なスタート条件は、焦がれても決して手に入らなかったもの。

 こんなの男に生まれてすら共感可能な考え方です。


 なにより「自分の心が女であり、それに従って生きること」と「心の区分に従って競技すること」は別物ではないでしょうか?


「心に従って女として生き、身体に従って男として競う」


 が、最もシンプルな結論です。

 なぜなら『そう』なんですから。

 そもそも物理的な制約を『心のあり方』で歪めてよいのなら、全てのルールは存在できません。

 ダイバシティとやらは――


「俺、心は女だったんだ」

「そうなんだ? じゃあ、これからは君のことを女性へ区分だね」


 ではなく――


「これからは『心は女』へ区分するね」


 が正しいのではないでしょうか?

 『男』でもなく、『女』でもなく――


 『心は女』という、新しくて別な多様さを認めるべきでは?


 この観点ならば「心に従って女として生き、身体に従って男として競う」も無理なく成立可能ですし?



〇スーパーアマゾネスリーグ


 そして現状では、万が一にも――


「俺は男に生まれて、正直いって心も女じゃねーけど、女リーグで無双するの楽しいww 賞金も手に入るし止められねぇww」


 みたいな悪人がいたら困ります。

 また逆に――


 ガチかつ本気で心は女、その為に命懸けで肉体改造もしてます


 なんて人もいるでしょう。

 もう『普通の理由』で、男リーグへの参加が危ぶまれるようなスペックと思われます。

 なぜなら若い頃に性器などホルモン分泌系の内臓を除去し、長期に渡ってホルモン注射などもしてたら――


 まあ、女子にしては恵体かな? でも、ナチュラル範囲に収まってる?


 なんて感じでしょうし。

 こうなると男子リーグの強要は人権問題にすら。

 なぜなら先に述べたように――


 『男vs女』は、軽くても7~8階級差という無理ゲーだから


 です。


 どうやら生まれつきの性別での区分は、ざっくりしすぎで実情に沿えません。

(似たようなパターンで遺伝子的には男だけど、女性として発育したなども)

 また、ここで考えるべきは――


「一体全体、何が問題になっているんだろう?」


 だったりも。

 いうまでもなく、ここで問題となっているのは――


「ほぼ男の身体能力、もしくは女じゃ到達不能な身体能力での競技参加」


 です。

 なので体重制限を掛け、別々に競技をすれば良いのではないでしょうか?

 ずばり――


 体重から体脂肪を引いて70kg以上はスーパーアマゾネス・リーグ


 とかにすりゃいいんです。

(70kgは適当な数値。おそらく医学的な最適解はある)

 そして体重から体脂肪を引いた数字なのがミソ。

 これだと女でSAリーグは――


 体重100kg超から!


 しかし、『身体は男』の場合――


 体重87.5kg以下じゃないと、女子リーグはNG!

 なので――


「この筋肉もりもりでプロレスラーみたいな身体だと、女子リーグはだめぽ」


 となります。

 え? でも、そんなことしたらSAリーグは過疎るだろ?


 ……それで誰が困るんです?



 例えば女子プロレスでいうと、男子プロレスとは全く違う魅力があります。

 なにより男より軽いので――


 信じられないぐらい高く跳びます!


 実は女子競技者って、想像の数倍は軽い!

 霊長類最強女子と呼ばれる吉田沙保里でも55kg以下。浜口京子ですら72kg以下。

 ミスター女子プロレスこと神取忍だって75kg。

 重量級といわれたアジャコングが105kg。ブル中野クラスのレジェンドでも115kg止まり!


 これは女子競技というものが体格やパワーじゃなく、技術やスピード、メンタルを重視しているからでしよう。

 自動的に重量級もスピード勝負で置いてかれないよう、ある程度のスピードを維持したパワー型が要求されます。

 つまり、それなりにバランスはとれている訳です。

 なでしこジャパンが各競技で活躍しているのも、女だと人種差すらマイルドとなるからですが――


 そこへ男のパワー比べを混入してどうする!?


 あたかも百合の間へ男を挟めるかの如しでは!?

 偏見かもしれませんが女子競技に根強いファンがいるのは、生まれついての才能やら素質より、努力や工夫が大きなウェイトを占めるからじゃないでしょうか?

 

 リミットが60kgの場合

 男 75kg 女 85kgとなり、ますます男の身体で参加の意義が無くなります。

 しかし、女の85kg以上をオミットすることとなり本末転倒?


 女ラグビーとかでリミット90kgにした場合

 男 112.5kg 女 128kgで、まだまだ男の身体だと厳しい


 現状ではホルモン量で規制の動きも



〇懸念していること


 最終的にはスーパーアマゾネスリーグなどで隔離するしかないと思いますが、それでは無理なことも。


 例えば女流将棋です。

 奨励会をクビになるのは満26歳で、自殺的言動のできるギリギリラインだったり。

 クビとなった次の日に――


 心は女なので、女流トーナメントに出場しますね


 といわれたら、断る方法がありません!

 ……ポリコレで一番に怖ろしいのは、とりあえず不満をいった奴の意見を通すしかない奇妙さ!

 ちょっと考えるから待てと返したら、それだけで人権侵害に!

 妥当な反論を提示するまでは、暫定的に虐げられているらしい人を優先しなくちゃならないんです!


 なんちゃって女となって女流を荒らして憂さを晴らし、賞金や対局料など一千万円ぐらいせしめ、最後には悪党系Youtuberにでもなれば、なんとか人生設計を立て直せる!?

 ちなみに男が女装して女流を荒らすというのは、かなーり前々からあった発想。創作では定番とすら?

 そして以前にも触れましたが、将棋の男女差は理由が不明なまま!

 なにか分かり易い制限とか、できないんですよね。


 他にも海外なんかは――


 公務員の〇〇パーセントは女性にすべし


 みたいなルールが散見できます。

 ……果たしてスポーツ界だけの火事なのでしょうか?

 『心は女』を偽装することで公務員となれるのであれば、やる奴はやるでしょう。

 しかし、それでは本来の意義を損なってしまうのでは?

 そして――


 これが本当のダイバシティなの?


 「『心の自由』を認める」と「『物理的なルール』を歪める」は別軸の話でしょう!

 超当たり前に思えますが、いまどきは発言するだけで差別主義者とされることも!?

 しかし、それでも私は言います!


 『心の自由』と『物理的なルール』は別軸と!


 もしくは私に『JCレスリング大会の出場資格』を!

 だって『心は女子中学生』なんですから! あるいは『女子小学生』でも可!



【追記】


 そんなこんなで意気揚々と大会会場へ乗り込む私の目に映ったのは――


 同じことを考えた奴らの群れ!

 当然に頻発する『心は女子中学生』vs『心は女子中学生』!!

 否、それしかないという!!!

 なんたる『男殺汗塗れ地獄』!!!!


 ……悪いことはできぬものです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

女はそんなこと言わない curuss @curuss

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ