第2話 ビッチ

ヤりてえ、、。そう思ってアプリを開いた。俺は無料チャットアプリで暇な子を誘ってベッドに入っていた。自分の価値を認められている気がしてやめられなかった。「こんにちわわ〜」色んな女に連絡してみる。「ヤッホ〜!」「話しましょう〜!」みんな思ったより返してくれるな。俺は完全に図に乗っていた。「電話しない?」完全にヤれると思っていたのに、「ごめん今違う人と電話してて、、」「今男の家にいるんだよねえ」クソッ、なんでこんな女しかいねえんだよ。俺はイラついてタバコに火をつけた。お昼の3時まででもう15本も吸ってしまっている。そんな時、俺は彼女と出会ってしまった。彼女と出会ったのは半年前だ。「こんにちは。」他の子みたいに愛想がない返事。まあでも、連絡返してくれただけマシか。そう思ってやりとりを続けてみる。こいつも男と電話してんじゃね?玉をかけるように、「ねえ電話しない??」俺は言ってしまった。帰ってきた答えはやはり、「ごめんなさい、今は無理です。」やっぱりだ。俺は絶望した。「男の家にいんのか?みんなそうなんだよ。ここの女は電話は予約しないとできねえの?」イライラに任せて言った。「ひどい、、そんなんじゃないです。」いい女ぶんじゃねえよ。いつしか俺はタバコを吸ってもイライラが治らなくなってきていた。「LINE交換してください。」俺は他の女みたいなのとは違うことを信じたかった。「いいですよ。また帰ってきたら電話しますね。」いい子だった。彼女は。最低なのは俺の方だった。いつしか俺は彼女に惹かれていった。久々に味わうドキドキ感。ああ、好きだな。彼女は楓花という。可愛い名前だった。でも楓花もまた他の女と一緒だった。毎日のように男の家に通い詰め、毎日のようにベッドにはいってた。他の女にはなんとも思わないのに楓花にはすごく腹が立った。俺だけを見ててほしかった。なのに、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

シガレット¥510 ちい @maplerarara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ