番外編2

作者より


きなこもちです(^^)/

『番外編1』があれば、『番外編2』があると思った皆さん、大正解です!

今回は、文化祭編です。

モニターの四人中三人が楓学園中等部な訳ですから。

そこに明をねじ込むとなったら、やっぱり文化祭でしょう!(キッパリ)

てなわけで、番外編2、お楽しみください。(楽しめる内容になったよね…?←不安)

ちなみに、番外編1、出来が悪かったので編集しました。まだマシになったので、そっちを読んでない人はぜひ読んでみてください!





「おおー、文化祭だ!」

楓学園中等部に来た私−明−は言う。

うちの学校って、文化祭というものが存在しないんだよね。だから、文化祭があるのが羨ましい。

さすが名門。受験生らしき人もたくさんいるよ。

えーと、1の1の展示は…あっちか。


「…」

1の1の展示に来た私は、絶句。

1の1は、喫茶店にしたみたいなんだけど…

男子も女子もみんな。

そうだ、看板に『ヒゲカフェ』って書いてあったっけ。

とりあえず、座ろう。

近くの椅子に座ったところに、店員が来る。

「ご注文は。」

「じゃあ、アイスココアでっ…ブッ。」

そして、その店員こそ、我らが柊真!

柊真の顔は真っ赤。

「おい、そんなに見るな…、写真に撮るなぁ!」

「だって、レアだもん。家宝にする。」

「家宝にするな!てか、待ち受けにするなぁぁぁぁぁぁ!」

柊真、魂の叫びも無視。フフフ。

「だから、やめろって…。」

あ、完全にノックアウト。

勝者、明ぃーーーーーー!


「お待たせ。」

シフトを終えた柊真が出てくる。これから一緒に回るんだ。

「てか、ちょび髭とっちゃったの?」

「あんなんつけて歩いてたら恥ずかしいだろ⁉︎」

「え、あれ考えたの、柊真じゃないの?」

「あ、そうだったそうだった…って違う!あれ考えたのは一部のお調子者男子だ!俺は反対した!」

「でも、面白かったよね、これ。」

「まだ待ち受けにしてるのかよ!」

「お二人とも、仲がよろしいようで。」

振り向くと、そこにいたのは…

「美沙さん⁉︎和さん⁉︎どうしてここに⁉︎」

「え、私たちもここの生徒なんだよ。いってなかったっけ?」

「言ってても忘れますから、こいつは。」

「はあ⁉︎」

「事実だろ。」

「どこが⁉︎」

「えっと、そんなに提案なんだけど、」

「「ラブラブカップルじゃないです!」」

「チャンバラ部の『道場破り』、しない?」

美沙さん曰く、楓学園中等部のチャンバラ部は、全国大会優勝経験のある強豪で、そのチャンバラ部が、文化祭の企画として、『道場破り』の企画をしているらしい。

「四人一組で挑戦するんだけど、人がいなくって。私は剣道習ってるし、二人も江戸で武士だったから、剣術くらい習ったと思うんだ。だから、二人をチームに迎え入れようってわけ。」

「私は?剣なんて触れたことないですけど。」

「明ちゃんは、数合わせ。」

うっ、どストレートに…。

「いいですよ。な、。」

「数合わせって言うなぁ!」

「あ、そういえば明ちゃんって、大男二人、倒してたよね。」

「あれはミラクルで…遠ざかるな、柊真!」

「怖ぇ。」

「おい!」

「まあ、とにかく行こう!」


流石に、強豪相手に戦いたい人など少ないらしく、今戦っている人の次が私たちだった。

ルールは簡単。チャンバラの剣で相手の頭の風船を割れれば勝ち。

負ければ、次の人に交代し、人が先にいなくなった方が負け。

ちなみに、相手は二人です。

「道場破り成功者はいないみたいね。」

たしかに、『道場破り成功者』の下には、何も書かれていなかった。

「手加減も、してないみたいだよ。」

私は、今戦ってる人を見た。

「よーい、始め!」

掛け声が響いたかと思うと、その瞬間、

パァン

風船が、割れた。

「「「「早っ」」」」

「次の方、どうぞ。」


最初は、和さんだ。

「よーい、始め!」

その瞬間、和さんは右に動く。

相手の剣は、空を切った。

なるほど、右に動くのか、メモメモ。

しかし、空を切った剣は、そのまま右へと動き、和さんの風船を捕らえた。

パァン

「勝者、チャンバラ部!」

次は、柊真だ。

「よーい、始めっ!」

柊真は、うしろに下がる。

しかし、

ドタッ

こ、こけたぁ!

チャンバラ部の生徒は、一瞬ためらったようにストップしたけど、剣で柊真の頭をちょん。

パァン

「勝者、チャンバラ部!」

だ、ダサいぞ、柊真…

次は、美沙さん!

これは期待できる。

「よーい、始めっ‼︎」

掛け声の人、どんどんテンションが上がってきてないか?

突っ走ってくるチャンバラ部の生徒。

すると、

「おりゃーっ!」

美沙さんは高くジャンプ!

相手は美沙さんの下を通過し、そして、

パァン

後ろから美沙さんに叩かれた!

「「「「「「「おお〜!」」」」」」」

ギャラリーから歓声が上がる。

「勝者、チャレンジャー!」

「成敗。」

美沙さん、さすがです。

ファンクラブ、作ろっかなぁ…。

続いて第二戦。

美沙さん、このまま勝って!

私の出番を作らないで!

対戦相手が出てきた。

その途端、ギャラリーがどよめく。

「あいつ、世界大会準優勝したやつじゃん。」

ひえぇ…。

「よーい、始め。」

あ、途端に元気なくなった。

って、今は掛け声係に構ってる場合じゃなくって。試合に集中集中。

と思ったのですが。

二人とも力は互角で、十分以上続く熱戦に。

そして、

パァン

美沙さんの風船が、割れた。

「勝者、チャンバラ部!」

うわ、次の人次第か…って私やん!

あ、こういう時は物語とかでよくある展開、一番弱い子が最後勝って優勝するやつ!

よし、神は私に味方してくれる!

「よーい、始めパァン」

私、明、敗北の最短記録を叩き出しましたぁ…


「ああ、惜しかったね。」

「いやいや、全て美沙さんのおかげです。柊真なんてねえ…ぷっ。」

「それを言うなそれを…待ち受け画面を俺がやられたシーンにするなぁ!」 

「ふっふっふ。」

「次、いつ会えるんだろうね、僕たち。」

「さあ、明日じゃない?」

「まさか〜、明日休日ですよ。」

そんな美沙さんの予感は的中し、次の日

「今度は、平安時代に行ってもらうぞ。」

となったのでした…。

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