引き籠もり絶対...

@macrophage0330

第1話

PRRRRRR

目覚ましが鳴った。

「ん?今何時だ...?0時か...」

俺は甲斐田蒼士21歳の自宅警備員だ。

大学を中退し、就職も上手くいかず家でゴロゴロと堕落し、昼夜逆転に至っている。

就活もした事はしたが、面接官が放つ無慈悲な言葉は相変わらず腐り切っていた。都会だからって、正論も常識も全く意味を成していないようなものだ。

その結果「はぁ...これだから現実世界はダメなんだよ...」

という結論に至ってしまい、今に至る。

親には早く自立しろと言われ、少し外に出れば「何あの人?汚いね〜ww」

とか、

「臭そうなんだがwwwマジキモすぎwwww」

などと囁く声が聞こえてくる。

でも、ネットの世界では強ければ優遇され、

人が良ければ沢山フレンドができる。

【オンラインゲーム】

俺は完全にオンラインゲームと言う世界に閉じ込められてしまったようなものだ。

引き籠もりが絶対に正義であり、俺の心のやり場出会った。

しかし、そこで

「金稼いで課金して強くなりたい」

という思いが脳裏をよぎった。

俺はまた就活を始めた。しかし、どこへ行っても

[大学中退]

この事実が大きく響いてしまい、就職するという俺の中でまあまあクレイジーな計画はお陀仏となった。

俺が今こうして部屋でゲームをしている間にも、同級生も社会を廻す一員になるために頑張っていると考えると、何故だか不思議な感情に心が覆われた気がした。

だが、そんなのに構ってナーバスになっていてもどうせ就活をしても無駄だと自覚し、自分の心の中にいつも置いておきたいと思っていた言葉

[引き籠もりは絶対的に正義]

これをいつも思い出していた。

俺の部屋にずっと入れば誰かと顔を合わせることもないし、恥を捨てることも容易かった。

そうして俺はどうすることも、どうなることも出来ず狂ったようにゲームをしたのであった.....






1話完結のお話デェ〜ス!

最後まで読んでくれた人達へ

感謝感激狂喜乱舞

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