贄と蒼龍
フブキ
贄
此処は、コンプレットという小さな村だ
今日は百年に一度の贄を送り出す日、
今年の贄は、12歳くらいの少女、
目は翡翠色で、髪は紺色、肌は白い
とても美しい少女だった、
いつも、髪はボサボサなのだが、今日だけは、
椿の油でさらさらな髪だった、美しい髪には
金で作られていて真ん中に翡翠の宝石が
入れられている美しい髪飾りを身につけ、
服は、シルクのような触り心地で
金色の刺繍と、蒼色のドラゴンの刺繍が
入れられている服を身につけている
村は雨が降らなくて困っているので、
百年に一度蒼龍に、若い女を捧げる
女性「ヒスイ、」
振り返ると、育て親のプリーツが居た、
少女は、2歳くらいの時に、両親を失くし
プリーツに育てられたのだ、少女にとっては、
育ての親だ。まだ、プリーツはその時
16歳くらいでしかない
ヒスイ「.......」
プリーツ「頑張るんだよヒスイ!」
もう会えないからこそ、笑顔で見送ってくれる
ヒスイ「うん、行ってきます!」
少女は今日、贄となる
贄と蒼龍 フブキ @200339
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