クロウアイズ④
『で、どこのどいつかは分かってるんですか?』
「あぁ。今朝、酒屋の男って判明した。そこの家族が一晩で失踪している。」
「家族をまず殺したってとこか。」
「多分そうだろう。」
『男は?今どこに、』
「酒屋だ。何事も無かったかのように仕事をしているのを確認している。」
アルファルド、カイトス、デネボラで話を進めていく。最後に部屋に入ってきたリゲルは基本彼らの話を聞くだけで言葉を発したりすることはない。
「今日は誰が殺る?」
カチンッといつの間にか咥えていた煙草に火をつけるためジッポを開け、座っていたソファに背中を預けながら話すデネボラ。
『俺が殺る。』
「は!?俺が殺るよ!」
『お前前々回の仕事で殺っただろ!』
「・・・俺が殺る。」
『お前は前回殺っただろ?それに今回は酒屋だ。俺が適任なんだよ。』
カイトス、リゲルと反論しているが、全てアルファルドに論破されてしまっている。
「あ〜酒だもんな。いいぞ、今回はお前が殺りに行け。」
『了解です。』
「じゃあ他は援護だ。もしもの時のために警戒は怠るな。」
「はい。」
「・・・はい。」
2人の返事を聞くと、この集まりは解散となった。
【クロウアイズ】
これが彼らの名前だ。彼ら全員が何かしらの能力を持っており、それを使って呪われた人間を殺していく。彼らの特徴は、全身が黒で覆われていること、そして全員が顔を隠しているため正体が分からないということだった。
オネイロス あおい @_aoi_0406
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