クロウアイズ③
「ってか、1人どこいった?来てたよな?」
「あ〜どっか行きましたね。すぐ戻るって言ってましたけど。」
「あっそ。すぐ戻ってくるか。」
デネボラが1本煙草を吸い終わる頃、最後の1人が部屋に入ってきた。
「・・・・ごめん。遅くなった。」
「やっと来たな。早く座れ。お前らも」
デネボラは俺たちにも座るように指示をして2本目を吸おうと出していた煙草をしまった。
『で、今日はなんでしょう。』
「また1人確認された。それも今回はこの国だ。」
「この国・・・ね。とうとうこの街にも来たか。」
カイトスが頭を下げながら項垂れたように話す。アルファルド達も彼と同じ考えである。1番来て欲しくなかったモノがとうとうこの街まで侵食してしまった。
彼らが嫌っているモノとは、呪われた人間だった。近年彼らの周辺国では度々見られていた呪われた人間。原因は分かっていないが、その人間は自我を忘れ次々と人を噛み殺していく。
しかしそれは、夜だけの行動であった。朝になると何事も無かったかのように普通の人間に戻ってしまう。
だからこそ、とても厄介なものであった。
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