2の第6話
それから、学ランを着ている彼とセーラー服を着ている自分が出会ったのは少し経った後のことだった。
月1のだるい面談を何とかやり過ごし学校に通う意思をにおわせた私は今日のご褒美にアイスを買うことを決めていた。
なんのアイスを買うかショーケースの前で悩みに悩んだ結果いつも食べている棒のアイスの新フレーバーを買うことにした。
ルンルンの気持ちでコンビニを出るとそこにはお菓子をあげた彼がいた。
私は迷った。
手元にあるアイスを選ぶかそれとも彼のとこに行きアイスを犠牲にするか、、、
君のこともあるし人生何があるかわからない。
次いつ会えるかわからないのに手元にあるいつでも食べれそうなアイスを選ぶのは間違っている気がし全力疾走で彼のもとに走った。
「この前ぶりですね」
息が少し上がっているのをばれないようにゆっくり話した。
驚いている彼の顔はなんだか可愛かった
「塾でしかあっていない人と違う場所で会うのは変な感じがしますね」
「そうですね」
彼はそう一言だけ返しどうしようか迷っているように見えたので
「少し話しませんか?」
なんとなく、ただ何となく、、この人のことが知りたいと思ったただの好奇心かもしれない
「はい」
彼は私が思っているよりも素直な人なのかもしれない感情が顔に丸々書いてある、
嫌なんだろうな
「近くに公園があるんでそこまで行きましょ」
君に教えてもらった公園
思い出を汚したくなくてはいるのをためらってたがなぜだかそこしか思いつかなかった。
彼の有無を言わさず私は歩き始めた。
ついてこなくて私が一人で公園に行っても君との思い出に浸ればいいから気にせずに歩いた。
久しぶりに言った公園はだれもおらず閑散としていた、だがあえてちょうどいいのかもしれない気兼ねなく話ができる
アイスが解けてないか心配をしながら開けてブランコに乗りながら食べようとすると
自転車に置くのに苦戦している彼の姿が見えなんだが懐かしい気持ちになった
彼が自転車と格闘し終わり横のもう一台のブランコに乗り
「おちないんですか?」
「落ちないですよ、自分運動神経良いんで」
もちろん冗談だ体育の成績でよかったことなんて小学校から考えても一度もない
静かな時間が流れた
人によっては気まずい時間だろうが私にとっては心地がいい
春の記憶 上野あき 無気力 @uenoaki22
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。春の記憶の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます