辺境都市『エンデール』

　ロアンデール王国東部に位置する辺境都市。ほぼ正方形に都市設計されたこの都市では、外縁部には、各種組合、商店、宿が並び、中心部には定住者の家が建っている。

　現在のエンデ－ル領主はフラムズ・フォン・エンデールであり、その後継の座を二人の息子が争っている。

　東に一月ほど歩くと不帰の森が広がっており、その森を抜けた者はいない、と言われる。

モナ

　金髪の暗器使い。現在はナイフを持っている。本人の弁では歌が上手いらしいが、その歌声を披露したことはない。

ローズ

　赤髪の四つ腕族。大剣と盾を使うスタイルだったが、刀鞘四刀流を使用。魔力操作によって鞘で衝拳を放てるようになり、戦闘力はもはや大剣を使っていた頃に迫る。

夜豹（ナイトパンサー）

　エンデール周辺の森に生息する豹型魔獣。素材として有用ではないが、強力な魔獣であるため、毛皮を用いた製品や剥製は高値が付く。なお、最小の傷で倒さなければ値が付かないため、冒険者は好んで倒すことがなく、個体数が増えている。

魔術

　すべての生命が持つ魔力を利用し、現実の現象に干渉する技術。最近の研究では、魔力は超微小粒子、魔素をもとにしているという説が有力だが、高度教育を受けた人の中でわずかに認知されるのみである。

魔法

　魔獣が使用する、超物理的攻撃の総称。

魂

　魂は肉体と別の次元にある。肉体は魂をこの世界にとどめておく殻として機能し、精神次元と物質次元が、生物の体内でだけは干渉しうる。

不帰の森

　国難級魔獣が複数体生息する森の総称。

国難級魔獣

　このクラスの魔獣が何らかの理由で生息域を離れ、活発に活動し始めた場合、国としての対策を求められる。対応を誤れば、国家レベルの危機に陥るだろう。

血濡れ熊（ブラッディベア）

　この熊はきわめて防御力が高く、生半可な攻撃ではダメージを与えることはできないだろう。きわめて素早く動くため、遠距離攻撃を持たないが、魔術師だけでは対処は難しい。しかしこの熊の恐ろしい点は、二次災害である。生きたまま内臓を食われた生物は、高頻度で生ける屍（リビングデッド）となる。生ける屍（リビングデッド）に殺された同種は高頻度で生ける屍（リビングデッド）となるため、アンデッドハザードが発生する恐れがある。