第37話 禁酒をお祭りにしてみた結果・・・
本日、2021年6月21日(月)をもちまして、私が現住する岡山県の緊急事態宣言が解除され、飲食店での酒類提供が再度可能となりました。この宣言が出されていた約1か月の間、岡山県内の飲食店で酒を飲むことはありませんでした。もっとも、他県で飲んだというのは、ナイショね(苦笑)。せっかくボトルも入れたことだし、列車で1時間もかからないし、ちゃんと宿舎もあるし、また行くよ!
何はともあれ、酒を飲まずに1日を過ごすというのも、悪い選択肢ではないことが、よくわかりました。どのみち外で飲めないなら、いっそ、「禁酒」をお祭りにしてしまえ、ということで、こういう形で披露することで、お祭りにしたわけね。
ある地方議員の方がとある政党に所属する議員らのことを「お祭り野郎」と評されていたことがありましたが、まあその、選挙なんかに携わる人は、多かれ少なかれ、そのような要素を持っているものだということは確かです。これは政党の問題でもなければ、候補者や運動員などがどうこうという問題でもありません。私自身、よく選挙がらみで活動することがありまして、そういう私自身も、ある意味、お祭り野郎な要素を持った人間、いやいや、お祭り野郎そのもの、なのだと思っております。
そういえば、政治というのは別名「まつりごと」。つまり、お祭りと一緒ってわけですな。というか、本来「お祭り」だってことです。
選挙なんかまさに、その「お祭り」の最たるものではないですか。
だったら、禁酒も一つのお祭りとしてまえ!
そういうノリで、この1か月、禁酒を続けて参りました。まあ、途中禁酒していない日もあったような気もしますが、まあ、それもそれで、お祭りの一環、ってわけですわ。物は言いようとは、我ながら、このことかなと(苦笑)。
酒を飲まないとなると、さあ何を飲むか?
なんだかんだで、私の場合、ビールを飲むことが多いということもあって、どうしても、その代わりに炭酸飲料を飲む機会が増えました。砂糖を含む糖分が半端なく入った飲料水ですからね、どうしても、飲み過ぎるとこちらも、いや、こちらの方こそ体に悪いような気がしてならんけど、なんか、疲れもあってか、飲んでしまうことが多かったです。コーラとか、CCレモン、それにスコールなどが多かったかな。それを夕食がてらに飲むわけです。なんだかな、って気はしました。さすがにこれではと、ペットボトルの緑茶や麦茶も飲みました。まあ、これをちびちびやりながら夜を過ごすのも、確かに、悪くは、ないな。
無理に酒にする必要もないということも、肌身に沁みました、いやいや、しっかり染み込みましたわな。つまり、これまで惰性で酒を飲んでいたところもあったということが明らかになったわけね。惰性で飲むということは、もう、言うまでもなかろうけど、まずは金、そして何より、時間の無駄遣いということになる。ここは今後、しっかりと認識していかないと、作家活動はじめ仕事全般にも影響が出てしまいかねない。それがなんか、既にその兆候が出かけているというのも実感していて、親と同世代どころか同学年あたりの人たちからも、かれこれご指摘を受けているというテイタラクぶりを現在いかんなく発揮している私には、実に深刻な問題なのよね。
そして何より、酒を飲むことの楽しさと、何より何より、そのありがたさも、再認識させられました。
よくよく考えてみれば、酒というのはそもそも神事で飲むもの。日本だけではなかろう。ヨーロッパのキリスト教圏ではそれがワインやビールというわけでして、修道院なんかはビールを醸造してきた歴史があるわけだし、ぶどうがあまりとれないところでは、洗礼なんかのときのワインの代わりにビールでもええかと、協会の総本山あてに伺いを立てたという歴史的事実もある。
あ、やっぱり、これも、お祭りなんだな。
酒を飲むのもお祭りなら、飲まないというのも、逆説的にはお祭りということになるわけね。というか、酒を飲むのが日常の私からしてみれば、飲まない日を作る、ましてや数日間にわたって飲まないということは、それはまさに、非日常ということになるわけですがな。
そんなこんなを考えておりますと、結局のところ、このお祭りは、私としては、さまざまな意味で「大成功」だったということになりますな。
2021年6月21日・月曜日。午前8時30分。
この記事の完成とともに、上記時刻をもって、この「禁酒祭」を正式に終了いたします。世にもつまらぬ駄文ではあるが、お読みいただきありがとうございました。
それでは、日常に戻ります。
ごきげんよう。
酔っ払いさんの禁酒日記 与方藤士朗 @tohshiroy
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