第7話 禁酒6日目の朝、酒抜き久々の週末

 本日、2021年5月22日(土)。現在、朝6時12分です。

 思うところあって、在庫のビールを飲み切って6日目。酒なしで迎える久々の週末ということに相成りました。正直、飲まずに土曜日を迎えたのは、随分遠い昔のように思われてなりません。それだけ、何かを飲んでいたってことだし、仮に金曜日に飲むヒマのない日がこれまで何回かあったとしても、その週になんだかんだで飲んでいたことは間違いないですからね。


 実は昨日、とある仕事である方にお会いしまして、その方がおっしゃるには、やめよう思って5日も飲まずに済ませられるのは、「アル中」ではない証拠であるとのこと。そりゃ、実際「アル中(慢性)」ともなれば、いくら周囲が「飲むな」と言って、現に飲ませないように諸般の手はずを整えてみたところで、なんだかんだでどこぞここぞで手を尽くし品を尽くして酒を調達して飲むに決まっている。同じアル中でも「急性」となれば、到底酒なんか飲んでいられる状況じゃないでしょうに。というか、それについては19歳で経験済なので、よくわかります(汗汗大汗)。


 よくよく考えなおしてみれば、先程述べた「急性アル中」のときは、約2週間ほどの間、まったく酒と名の付けられた飲み物を飲みたいと思うことがありませんでした。そこから今回の「禁酒」を考えてみれば、この「緊急事態宣言」が行われている5月いっぱい、まあ、月末まで飲まなかったとすれば、2週間もの禁酒はその時以来ということになるわけです。

 おいおい、どうなっとるねん・・・。


 さて、この1週間を振り返ってみれば、私は特に「酒をやめよう」などと思い立って飲んでいない=「禁酒」を始めて、続けているわけじゃないのですね。今からその気になれば、ビールでも何でも、まあ、メチルアルコール以外であれば(ここは大事!~苦笑)、飲むことは可能ですよ。そりゃあ、これから仕事なので、昨晩どれだけ飲んでいようが、飲める状況下でないことは確かですが、そこはあくまで、特に仕事もなく、自分自身が今しなければならない必然性の高い要件がないことを前提でのお話ですからね。

 まあ確かに、先週土曜日に岡山県北の津山市内のホテルの1階にあるレストランでビール中瓶4本を飲んで、その後自室でトリスウイスキーの残りを全部飲み切って、日曜朝、起きるのがいささかしんどく、普段より少し遅めに起きたというきらいはないわけじゃない。

 本当のことを言えば、日曜日に岡山に戻ってきてそこから禁酒になだれ込んでも、よかった。だけど、うちにはビールが1本残っていた。それではとばかりに、これをわざわざ「封印」などと銘打って残しておいたところで、いいことになるとは、思えない。まあ、いつまでも「禁酒」するつもりはないから、いつかは飲む、そのときのご褒美という色付けだってできるのか知らんが、飲むとなったらロング缶1本程度で済むはずのないこの自他ともに認める酒飲み、まあ、決して「大酒飲み」とは思っておりませんけど、そう言うことぐらいすぐに予見できますから、ここはということで、とりあえず、その日は禁酒に向けての「血気」を抑えて、って程のことでもなく、「決起集会」をするわけでもなく(一人で?~苦笑)、淡々と、残りのビールを岡山駅構内で買ってきた寿司を食べながら飲んで、それで、とりあえずお開き。


 こうして、うちには現在、というか日曜夜よりこの方ずっと、うちには「酒類」はビタの1本ありません(空瓶はといわれると・・・、さすがにないわけじゃないのだけどね~苦笑)。


 ここで少し話を変えて、私の中学時代のエピソードを一つ。1980年代半ばのことです。

 その頃私は、国鉄の岡山鉄道管理局(岡鉄局)になぜかよく出入りしておりました。そういう「マニア」の一人だったわけですな。現在のJR西日本岡山支社です。建物も当時と同じです。ただし、壁は当時の岡山駅同様茶色でしたが、今はやっぱり岡山駅にあわせて白塗りに代えられています。

 今でこそ、行動からの入口に守衛がおられますが、当時は建物1階の正面玄関右手に受付がありました。そこで行き先を告げて、その部署に行くわけです。私がよく行ったのは、2階の営業部と運転部です。それから、4階の「販売センター」というところにも何度か行ったことがあります。玄関にはなぜか、「げた履き入館禁止」というのがあって、その「げた」というのは土足のことですかと守衛のおじさんに尋ねたら、普通の革靴や運動靴などは一向にかまわない、極端でも何でもなくつっかけでも、さらに極端に言うなら草履でもまあいい、つまり、館内は土足で問題ないのだが、要は、実際の「げた」を履いて、カランカランと館内を闊歩(カッポ)よろしくカッポカッポと歩かれたら床が傷んで困るから、こういう注意書きがあるのだ、とのこと。昔ながらの木板の標識でしたね。

 その守衛室の壁に何と、世にも怪しげな内臓の絵が描かれているポスターがありまして、それをよく見ると、こんなことが書かれていました。


 週に1回は休肝日を


 要は、週1日は仕事が休みになるのだから、酒を飲むのも、とりあえず最低1日は休んで、肝臓に「休日」を与えよ、そうすることで健康を保て、という趣旨ね。

 守衛のおじさんにその話を聞いた当時中学生の私は、さっぱり実感がわきませんでしたよ。

 いやマジで、マジっす!

 だけど、今や当時の岡鉄局で知り合った職員の年配の方々と同じくらいの年齢に差し掛かってきますと、何か、実感がわいてかないませんわぁ・・・。40年も前の話ですから、当時30前の若い人たちでも今はもう定年を迎えてられる頃ですね。まあ、関連会社などに行かれて偉くなっておられる方もいらっしゃるでしょうけど、当時すでに私と同じくらいの年齢だった方は、とっくに引退されていますわな。


 そういえば、岡鉄局に行っていたのは、学校が終わって後、鉄道研究会の例会に行ったついでの、土曜日の昼が多かった気がします。

 そんなわけで、今日はまず確実に、夕方までは酒の飲める環境ではありません。夕方以降、その気になれば飲めますが、さあ、どうなることやら。

 では。

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