欠片ほどの夢、夢の欠片 (短文詩作)

春嵐

欠片ほどの夢

ついさっきまで、ここにいたのが夢みたい。

起きる。

夢。

そう。

夢。

彼がいるのも。

その場所も。

世界さえも。

夢。

ここに。

彼はいない。それだけが、事実。それだけ。何も残らない。何も。

雪が降ってる。

きっと彼も、雪を見て。また、むかし見たようなことを続けて。

そのなかに、わたしを。思い出してくれればいいな。

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欠片ほどの夢、夢の欠片 (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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