訓練

久々の更新です。今までの覚えている方が少ないと思うので、第一話から見返してもらうといいかなと思います。



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「よし!俺たちも早くやろうよ!」とディアンが提案する。「そうだな、俺たちもやるか」ディルクも答える。


「まずはこのリングを押すんだよな?」


「うわぁ!おぉこれは凄いな~ディアンとリートはどう?」ディルクの質問に2人が答える。

「これ凄いねぇ~本当にきちんとフィットしてる」

「だな、使用者に合わせて瞬時に変わるからな。凄いよなこれ」


ディアンも凄いというリングは初めての使用で利用者の体格を読み取り、それに合わせたサイズになる。それからはリングを常に常備し少しずつサイズの調整が入り常に個人の体格に合わせたスーツ、通称「バベル」を起動することができる。利点としては少しバベルがきつくなってきたという心配をすることが無くなるということだ。



「じゃあ次の練習にいこうか」とディルクが歩きだす。


ディルクが向かっているのはディルク達がいる広場よりも広いスペーで空を飛んだり舞ったりすることが出来る場所である。竜との戦闘では激しい空中戦になるため空を飛ぶことや自分の体のコントロールをきちんとしないと重大な事故に繋がる恐れがあるのだ。そこで学院では生徒達が空を舞ったり自分で体をコントロール出来るようになるための施設を用意しているのである。その施設が3年生、2年生、1年生、各学年に3つずつ設置されている。施設には色が振り分けられている。


「うわぁ~色んな人が飛んでるね」とリート

「俺らもあんな風に飛べるのかな?」とディルクとディアンが呟く。


ディルク達が見ているのは、空を飛んだり、仲間との模擬戦を行っている先輩の姿が見える。よく目をこらすと高学年の人も使っている。その人達は人それぞれでリングの色が違っていた。

朱色のリングを着けているのが3年生、青色のリングは2年生、そしてディルク達1年生は黒色である。


「よし、じゃあ俺たちもやるか」とディアンに続きディルクとリートも「うん(はい)」と頷いた。


施設の中に入ると大きな輪っかが見えてくる。この輪っかは初めて空を飛ぶことを練習する1年生に向けて作られたもので色々な場所に散らばっている。


「まずは俺からいくよ」とディアンが先に黒のリングに手をかざす。❪認証が完了しました。直ぐに展開します❫と言葉が見えた瞬間ディアンは"バベル"を展開していた。



外見はなんの特徴もないバベルだが、着用している側には自分の意思で飛んだり武器を出したりすることが出来る。飛ぶ時は少し体が浮いて足の下に装置が装着される。武器を取り出す際は頭の中でイメージすれば武器を具現化して使うことが出来る。ただし武器を取り扱うにはかなりの訓練が必要(各武器の特徴や自分が取り出したいときに直ぐにイメージできる)な為、ディルク達が練習場に来るまでに大勢の人が練習をしていたのである。



「よし飛ぶか」とディアンが念じるとディアンの足に装着されてる装置からぶぉぉぉぉぉぉぉと煙が出てきディアンは浮かび上がる。そして数秒後ビル2階くらいの高さまであがる。


「おぉ~!!!これは凄いな!」と耳に着けていた機械からディアンの声が聞こえる。「私達も翔ぼうよ!ディルク!!」リートがディルクを急かす。

「せーーの」ぶぉぉぉぉぉぉとリートとディルクの足の装置から煙が出て2人は宙にあがる。ゆっくり上昇2人とも少し少し怖がっていた様子だったが、少し時間が経つとリートもディルクもディアンと一緒に3人で空中で遊んでいた。



「いやぁ~楽しかったね~」

「ホントだな」

「うん。最高だった!」と3人がそれぞれの感想を述べる。

「それにしても遊んだね。」とリートが言う。彼らはあれから3時間ほどバベルで遊んだり、訓練したりとバベルに慣れていた。

「よし。今日はここら辺で解散するか」

「そうだね」ディアンの提案にディルクとリートが答える。


「「「またね~~」」」



3人とも帰る場所が違うので訓練場で別れることになる。



ディルクは親元を離れての生活なので学院の寮生活している。それに対してディアンとリートに関してはディアンはディーティン竜育成学院から少し離れた郊外に住んでおり、リートはディーティン竜対策本部の近くにある巨大な屋敷に住んでいるため今日も訓練場から車で帰っている。



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ドラゴンブレイク 新井澪 @hxhfjgvhh

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