いつまでも

@karasuno9

第1話 おいていかないで

僕をおいていかないで…!

その言葉で目が覚めた。


2020年8月…

暑くて朝早くに目が覚めた。


僕は一ノ瀬廉 20歳 大学生…自分で言うのもなんだけどそこそこのイケメンだと思う。何度か女の人からお付き合いの告白されたこともある。

女の人の味も多少なりとも分かるつもりだ。

あっ、LINEだ。

その相手は 兄だ!兄と言っても義理の兄。母親の再婚相手の連れ子だ。

今日夜お祭りあるから行かないか?だった。

僕はすぐ返信した。

行くよ!と。

返事をした後僕はソワソワしている自分に気付いた。

まるでカノジョと会うかのように…

浴衣がいいかテキトーにTシャツジーンズがいいか鏡の前で合わせたりもした。

そう


僕は兄が好きだ。

兄弟の好きじゃなく恋愛対象の好きだ。

兄は気付いていないだろう。

兄はカノジョとかいるのだろうか?

いろんなこと考えた。

もし自分の気持ち伝えたらこんな誘いもなくなるだろう。そんなのはイヤだ。

だから僕は自分の気持ちを押し殺すことを心に決めている。


結局ちょっと大人っぽい色の浴衣にした。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いつまでも @karasuno9

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る