第4話

私は河瀬幸平と永瀬天翔で、迷っていたのだ。迷ってるという言い方はおかしいかもしれないが、分からなくなってしまったのだ。

その決定的な出来事が3年生の始業式の日。体育館に全校が集まった時、私たちのクラスは21名。2列ずつに並ぶのだが、私の出席番号は6番 河瀬くんは5番 成都は4番なため私と河瀬くんは隣で私の前に成都が座る形になっていた。するといきなり成都が

成「琴音!俺と場所で変わろうや。俺幸平の隣がいい!」

琴「えーめんどくさいわ笑」

成「まじでお願い!前すぎて嫌なんだよ!

なっ!幸平もいいだろ?」

幸「なら俺と成都が変わる?お前本当は河瀬さんの隣がいいんだろ笑」

成「いや、そういう訳じゃなくて…まぁそれでもいいからさ、変わろうや!」

幸「やっぱやだ!」

成「なんで〜」

幸「俺河瀬さんの隣がいいもん」

琴「えっ?笑もう冗談いいから!成都も諦めて前向きな笑」

成「はぁーい」

琴心の中(えっ?今サラッとやばいこと言われたよね?やばくない、なんかめっちゃドキドキするんだけど、どうしよう)

と、こんなことがあったからである。

私も正直迷うなんて思ってもいなかった。

しかしこんなことをサラッとでも言われたら心に刺さってしまった。

私の中では好きな人というのはドキドキしたり、緊張するような人だと思っている。

天翔くんはドキドキするし緊張もしすぎてしまうほどだけど、河瀬くんの場合はドキドキするけど、落ち着いて話せれるし、一緒にいて楽しいと思えるような存在だ。

このことを友達にも相談したけど、どっちなのかは琴音が決めることだと言われた。しかし

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かっこいいあの人 @kotokoto0309

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