第3話

そして2年生の終わりごろからやけに絡んでくる奴がいた。そいつの名前は大石成都だ。

連絡先を交換しようと言われ交換したら、毎日のように冗談で好きだの送ってくる。あいつと関わるとろくな事がない。そう思っていた。けど私には1年生の頃から好きな人とは別にかっこいいと思っている人がいた。その人の名前は河瀬幸平。私と同じ苗字で、すぐ覚えることが出来た。彼はとっても優しくて、ドキッとさせてくる。二人で話しをしながら掃除をしていた時に、ちりとりを渡そうとしたら手が触れてしまったので退けようとしたら、そのまま握ってくる。他にも少し距離感が近いから、話しかけられる度に驚いてしまう。しかし、彼は私が大石成都のことを好きだと勘違いをしている。その理由は私が成都とずっと話しているからだと思う。私と成都がたまたま同じ大学の同じ科に進むと決めていたら、

幸「良かったじゃん!同じ大学行けて。」

琴「別に良かったとは思わんけど笑」

幸「でも嫌ではないんでしょ?」

琴「まぁ嫌ではないけどね」

幸「だってよ!成都。河瀬さんお前と同じ大学で嬉しいってさ!良かったな」

琴「嬉しいだなんて言ってないでしょ!!」

成「まじ?笑嬉しいって言われるとこっちも嬉しいわ〜」

琴「もぉ!」

こんなことが度々ある。

この前なんか

幸「ねぇねぇ○○さんって彼氏おるだ?」

琴「今はおらんらしいけど、募集中らしいよ」

幸「へぇー意外笑」

琴「成都が立候補すればいいのに笑絶対OKしてもらえるで笑」

幸「河瀬さんは募集中じゃないだ?」

琴「そりゃ欲しいけど…どっかにいい人おらんかな〜」

幸「おるがん!めっちゃ近くに」

琴「だれ??」

幸「成都!だってこないださ、成都が河瀬さんのこと大好き、可愛い、愛しとるって言っとったよ笑」

琴「もぉ!そんな冗談いいから!」

というしまつだ。

正直なことを言うと…

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