「はぁ?女は集まると話が長い?んなの男女関係ねーだろうが、おっさん!」 召喚された武闘派JK、女性蔑視な皇帝に暴言を吐き帝国のお尋ね者にされてしまう…。 ~空手・剣道・合気道、日本武道で異世界無双!~

@kaburaki-dios

第1話


「はぁ?女は集まると話が長い?んなの男女関係ねーだろうが、おっさん!」

セーラー服(夏服)を身にまとい、身長175cm、赤髪ショートカットの巨乳JK『赤井焔(あかいほむら)』の声が帝国の王宮内に響き渡った。




※画像(焔)https://27059.mitemin.net/i552329/




「おっ…おいっ!」

焔のすぐそばにいた、身長165cm、青髪ポニーテールの巨乳JK『青木流華(あおきりゅうか)』が慌てて焔の口を塞いだ。

もっとも、時すでに遅しだが…。




※画像(流華)https://27059.mitemin.net/i552330/




「ちょっ…!?焔ちゃんっ…!?」

同じく焔のそばにいた、身長155cmのピンク髪ツインテールの巨乳JK『桃瀬小栗鼠(ももせこりす)』も慌てている。




※画像(小栗鼠)https://27059.mitemin.net/i552331/




王宮の玉座に座する黄金の鎧と赤いマントをまとった銀髪の大男…ジョセベッシ帝国皇帝『シツゲーン・ジョセベッシ』は、眉をしかめ、頬をヒクつかせている…。




※画像(シツゲーン)https://27059.mitemin.net/i552332/




その場に居合わせた四天王と兵士たちも、皇帝に対する焔の暴言にザワついている…。




 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 10分前… ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




初夏の朝…通学の時間帯、セーラー服(夏服)を着た3人のJKが歩いている。

焔 「昨日の『いせぼー(異世界冒険物の深夜アニメ)』も面白かったな!てか、オレも異世界で冒険してみてーなー」

小栗鼠 「昨日は『いせぼー』もだけど、『ゆるっときゃんぷ(キャンプ物の深夜アニメ)』もよかったよね~」

流華 「今期は本当に豊作だよな。『いせぼー』や『ゆるっときゃんぷ』みたいな、並のクールなら覇権を狙えるクラスの作品がゴロゴロしてるもんな。」


会話を聞いて分かるように、3人ともオタクである。


赤井焔(あかいほむら)…高2で16歳の巨乳JK。身長175cm。(この時点では)黒髪で、ショートカット。特技は空手で、極星空手の男女混合世界大会の世界王者。

青木流華(あおきりゅうか)…高2で16歳の巨乳JK。身長165cm。(この時点では)黒髪で、ポニーテール。特技は剣道で、世界大会 女子の部 世界王者だが、『男子の世界王者より強い』とも目されている。

桃瀬小栗鼠(ももせこりす)…高2で16歳の巨乳JK。身長155cm。(この時点では)黒髪で、ツインテール。特技は合気道で、世界大会 女子の部 世界王者だが、『男子の世界王者より強い』とも目されている。(但し、小栗鼠自身は合気道…というか戦うこと自体をあまり好まず、合気道の師範である祖父から幼少時より半ば無理やり叩き込まれた結果、成り行きで世界王者になってしまった…という感じである。)


その3人が学校に向かって歩いていると…

『フォンッ!』という音とともに3人の足元に直径5mほどの魔法陣が現れ、光が3人を包み込んだ!

次の瞬間、3人はどこかの王宮の中に移動していた。

3人の眼前には、数十人の兵士がいた。

そして、その兵士たちの後方には十数段高い位置に玉座があり、玉座には黄金の鎧をまとった男が座しており、玉座の左右両脇に2人づつ(計4人の)人影が見えた。

ただ、この4人の風貌は明らかに人間とは異なっていた…。


向かって一番右の大男は、獅子獣人だった。

身長220cmほどもあり、雄ライオンのたてがみを彷彿とさせる蓬髪に、ライオンのような耳、そして、口元には牙が生えている。

ただ、獣人ではあるが(耳や牙以外の)顔立ち自体は人間と大差なく、身体も毛むくじゃらというわけではないようだ。

胴体部分を覆うような鎧を身に着け、赤いマントを羽織っている。




※画像(四天王・獣人)https://27059.mitemin.net/i552336/




右から二番目は美しいエルフの女性だった。

身長は165cmほどで、色白の肌にとがった長い耳、整った顔立ちをし、大きな胸と細くくびれた腰をしている。

剣士とか魔法剣士のような恰好をしているが、腰にも背にも剣は帯びていない。




※画像(四天王・エルフ女)https://27059.mitemin.net/i552333/




向かって左は(先刻の獅子獣人をも上回る)巨体のオーガ(鬼人)だった。

身長250cmほどもある巨体で、緑がかった肌をしており、額の両脇には二本の角があり、口元には牙が生えている。

耳は(エルフほどではないが)やや尖っている。

先ほどの獅子獣人同様、胴体部分を覆うような鎧を身に着けている。




※画像(四天王・オーガ)https://27059.mitemin.net/i552337/




左から二番目の男は魔族だった。

身長は175cmほど、紫色の肌に(エルフほどではないが)やや尖った耳をしており、口元には牙が見える。

深紅のローブをまとい、杖を持っている。




※画像(四天王・魔族)https://27059.mitemin.net/i552334/




そして、玉座に座す男は両脇の4人を上回る存在感があった。

黄金の鎧をまとい赤いマントを羽織り、顔は彫が深く強面(こわもて)で、銀色の短めの髪に銀色の短めの顎鬚を生やしている。

座っているのでわかりづらいが(立ち上がれば)身長も2メートルくらいありそうで、おそらくは人間なのだが、その圧倒的な存在感(強キャラ感と言い変えてもいいかもしれない)は玉座の周囲の人外の4人をも上回っている。




焔 「ここは異世界か!?」

流華 「なっ!? なん…だとっ!?」

小栗鼠 「えっ…!? えっ…!? えっ…!?」


焔は本能的に異世界に転移・召喚されたことを察知したようだ。


流華は一瞬混乱したが、すぐに(わずか2~3秒ほどで)頭の中で状況を整理した。

(「状況からすると、眼前の玉座の男によって異世界に召喚されたってことか…!? 異世界召喚なんて漫画やアニメじゃあるまいし…とも思うが、この肌に感じる現実感(リアリティー)は夢や幻とは思えないし…。 もしも、これが夢や幻でなく『現実だった場合』、安易な行動で『死んでしまったら』、それはイコール『本当の死』ってことになる…。 ここは慎重に…『今のこの状況は現実である』という前提で行動すべきか…。」)


小栗鼠は…ひたすら混乱していた。

もっとも、本能で異世界召喚を察知して即順応する焔や2~3秒で状況を整理して順応する流華が異常なだけで、小栗鼠のこの反応が普通なのかもしれない…。


…と、ここで、3人はお互いの顔を見合わせて驚いた。

焔 「オマエら髪、どうしたんだっ!?」

流華 「焔、髪の色が赤になってるぞっ!? 小栗鼠はピンク色にっ!?」

小栗鼠 「そういう流華ちゃんは青色になってるよっ!?」


どういうわけか、3人の黒髪はアニメキャラのように奇抜な色に変わっていた。

それぞれ、焔は赤、流華は青、小栗鼠はピンク色に。


その時、玉座の方から、

「ちっ…」

と舌打ちが聞こえた。

「3人とも『女』ではないか…」

玉座の男は舌打ちをしながら呟いたのだ。

だが、その声は呟きというには少々大きかった。


その『3人』というのが『自分たちのこと』だとすぐに理解した焔は、玉座の男に食ってかかろうとした。

…のだが、それを察知した流華が焔を手で制して首を振ってみせた。

『今はことを荒立てるな!』という合図だ。(流華は、「『ここがどこか』とか『この男がなぜ『日本語』をしゃべれるのか』とか『自分たちの髪の色の変化』とかも気になるとこだが、今はことを荒立てず様子を見ることが最優先だ」と考えていた。)

焔は渋々だが頷いた。

小栗鼠はまだ若干混乱気味ではあったが、徐々に落ち着いて状況を理解しつつあった…。


魔族の男が玉座の男をなだめるように告げた。

「恐れながら陛下、この異世界人の『女』たちは高位の召喚術によって選ばれて召喚された者たちです。 『女』ではありますが、高い能力…或いは高い潜在能力を持っているのはほぼ間違いないかと…」


それを聞いた玉座の男は魔族の男に向かって、

「ふむ…。 まぁ、オマエが言うのであればそうなのだろう…。」

と言った。


この世界全体がそうなのかはわからないが…少なくとも、この玉座の男と魔族の男は『女』を軽んじているように見受けられた。

そのやり取りを見ていて、焔はイライラしている。

流華と小栗鼠も、『女が軽んじられているのは正直面白くはない』が、今はこの玉座の男の機嫌を損ねるような振る舞いは絶対に避けるべきだと考えていた。


続けて玉座の男は魔族の男に言った。

「では、マゾックよ。 この3人を【鑑定】せよ。」


マゾックと呼ばれた魔族の男は、

「はっ! かしこまりました! では、鑑定した【ステータス】はこの者たちの頭上に大型サイズで表示いたします。」

と返答し、続けて、

「スキル【鑑定】!」

と唱えた。


その直後、焔、流華、小栗鼠のそれぞれの頭上に、縦3メートル×横2メートルほどのサイズの【ステータス】画面が現れた。


焔 「うわっ!?なんだこれっ…って、これ、オレ達の【ステータス】なのかっ!?」

流華 「なっ…!?」

小栗鼠 「えっ!? えっ!?」

驚く3人を尻目に、玉座の男は焔の【ステータス】に目を通した。


Name  :ホムラ・アカイ

Class&Lv:格闘家Lv1

HP   :500/500

MP   :1000/1000

SP   :1000/1000

Atack  :500

Defence :500

Speed  :500

Magic  :なし

Skill  :翻訳、空間収納

Remarks :スキル【鑑定】を受けています。


Name  :リュウカ・アオキ

Class&Lv:剣士Lv1

HP   :300/300

MP   :1000/1000

SP   :1000/1000

Atack  :300

Defence :300

Speed  :500

Magic  :なし

Skill  :翻訳、空間収納

Remarks :スキル【鑑定】を受けています。


Name  :コリス・モモセ

Class&Lv:格闘家Lv1

HP   :100/100

MP   :1000/1000

SP   :1000/1000

Atack  :100

Defence :100

Speed  :500

Magic  :なし

Skill  :翻訳、空間収納

Remarks :スキル【鑑定】を受けています。


玉座の男は呟いた。

「ふむ…【身体強化】無しでこのパラメーターであれば期待はできるか…。」

そして、玉座から立ち上がった。

人間にしては背が高く、2メートルほどもある長身に筋肉質な身体を黄金の鎧におさめている。

そして…

「余はジョセベッシ帝国皇帝『シツゲーン・ジョセベッシ』である!」

と高らかに言い放った。

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