「ただいまっ」


「えっ」


「うわ。なにこれ。反乱でも起こしたの?」


「いや違っ。お菓子。わたしも何か作ろうと思って。あなたがいないから」


「その結果がこの、なんというか、新種の迷彩柄みたいな壁とキッチンですか」


「すんません。ぜんぜんきれいにできませんでした」


「教えたげますよ。ほら。こっちこっち」


「えっもうやだにどとやらん」


「そう言わずに。よごれたら掃除すればいいんですから。ほらほら。材料も買ってきましたから」


「あっ甘い」


「お砂糖ですね」

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綺麗な壁とキッチン (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

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