現状のWeb小説界隈の対処法……と言うなの妄想

雨露霜雪

愚痴愚痴

 昨今、インスタントざまぁが横行していますが、自分なりに対応策が見つかった気がします。

 これは、私のような凝り過ぎたプロットを書く方も応用できるのではないかと思っております。


 その前に。


 それと言いますのも、小説を読んだ事のない私が初めてWeb小説を読み、自分でも書いてみたいと思ったのが2017年です。

 そもそも読み始めが2016年末だったので、1年足らずで小説の書き方を調べ、起承転結からお作法を自分で学び、PCの故障で本当の処女作が消え、2017年10月にサイト上に初投稿しました。

 気に入らずに改稿した挙げ句、その作品は取り下げ、再度改稿して11月半ばに新規投稿したのです。


『小説家になろう』ではパッとしなかったのですが、何故か年末に『カクヨム』で伸びてくれて、12月半ばから2月中旬までに100万PVくらいになっていたのです。

 現在アニメ化されている作品の文庫本が出た時期で、まぐれだった私の作品はランクで抜けず、総合1位にはなれませんでした。


 ちなみに、『小説家になろう』の100万PVに価値が無いかもしれませんが、『カクヨム』だとぼちぼち読まれている方なのです。

 しかし私自身が納得いかず、24時間で下記溜めてた23話位を一気に投稿して無理やり完結させました。


 その後、パッとしない作品を書いては落ち込み、今までと根本から書き方を変えました。

 15万文字で完結させるを目標に、プロットも初めての作り方をして投稿したのです。

 ちなみに無駄を省いたプロットは、たった1500文字です。

 結局、文字数がオーバーする結果になって、肝心の一番盛り上がる部分を文字数を削り展開を妥協した結果、めっちゃしょっぱい終わり方に。

 しかも予定文字数をオーバーして……。

 無駄なキャラおやり取りがあったのは自覚してますが、そのキャラを好きになってくれた読者さんから感想は嬉しかったので、私的には書いてよかったと思ってます。

 逆に、そこを削れば作品自体の質が上がったでしょう。

 中途半端になった見せ場にもっと文字数を使えたのですから。

 それでも、『小説家になろう』内の私の作品で、唯一100万PVを超えた作品なんです。


 で、その後も試行錯誤し、ドスランプに陥りました。

 しかも、次代の流れが早すぎてついていけず、もはや片足を棺桶に突っ込んです状態に追い詰められております。


 だからこそ、勉強の為に多くの作品を目にしたのですが、『これは読むのはキツい』『せめて日本人が読める文章をお願い』『ストーリーその物は興味あるけど、途中過程が雑すぎ』などと思って途中で読むのを断念。

 しかししばらくすると【書籍化】とかになってる。


 こうまで自分が面白いと思えない作品が人気だと言うことは、自分の感性が時代に則していないのを嫌でも理解してしまいます。


 しかーし、そこに活路を見出しました。


 最近は、プロットみたいな要点だけ書いて、分かりやすい結果だけを見せていけば人気になる、そこに気づいたのです。

 私はキャラを立たせたいので、本編の進行が多少遅くなっても、キャラを掘り下げるのですが、そんな事をせずに薄っぺらいキャラが淡々と目的に向かい、結果を出す。

 そういったわかりやすい物語を書けば良いのだと。


 ちなみに、私の処女作は書きかけですがプロットだけで27万文字以上あります。

 一応『カクヨム』で130数万以上のPVがある作品ですが、約70万文字の投稿に対し、プロットではまだ4万文字分です。

 ですが、後1.6万文字くらいで最大の見せ場がきて、当初予定していなかった第一部完になるのです。


 これ、素人の恐ろしいところで、私には起承転結の『転』なんです。

 70万文字書いて起承転結の『転』なんです!

(結果的に、意図せず途中で起承転結ができてたりしますが)

 多分、書き続けていたら、第一部が終わるのに100万文字以上必要そうな気がします。

 その上、書き上がっていない途中までのプロットが、まだ20万字残っているんですから恐ろしい。



 で、ここからが本題です。

 もうね、アホみたいに長いプロットを書く癖のある方は、もはや肉付けせずプロットを完成品として投稿すればいいんですよ。

 今の読者は、分かりきった内容を、少し目新しくなってるかな?って目線で見てるだけです。

 キャラの深堀りなんて不要なんです。


 主人公が何してこうなった。ちゃんちゃん。

 これでいいんです。


 お恥ずかしい話し、数年前に過去に他者の作品を読んで、私にはプロットにしか見えず、もっと肉付けすれば文庫本1冊になりますよ、なんて生意気なアドバイスをした事があるんですよ、

 完全に無駄なおせっかいで、浅い内容を数多く書くのが現代の成功なのでしょうね。


 それに対し私は、『意地でもそんな事はしない!』という訳ではなく、キャラありきで物語を作り出す癖があるので、どうしても『無駄』だと思われるキャラ描写が増えてしまうので、頑張っても淡々とした作品が書けないのです。


 一例として、

 曾祖母はとある王国の王女だった。

 祖母はちょっとした理由で戦場に立ち、敵味方問わず恐れられた。

 母も軍人で、祖母の幻影として恐れられた。

 娘(主人公)は武とは無縁で育てられるが、最強を目指す。

 そんなバックボーンを持つ主人公を考えた。


 すると、母と祖母の人となりをバックボーンとして作り込んでいくと、あら不思議、母と祖母の物語が、それぞれ1作品にならなくても2人分で1作品が出来上がるような設定が増えていくのです。

 しかし、あくまでバックボーンとして作っているので、本編で必要であれば少し出せばいいエピソードを、ガッツリ描写してしまう悪癖が出るのです。

 当然ながら話が長くなります。

 だったら先に母の物語を書こうとすると、祖母の話をもっと詳しく作りたくなる。

 そしてやーめた、になってしまう。


 こんな事をしていると、世に出さない作品にもなっていない中途半端なものが、数十万文字単位で増えていくわけですよ。

 だからこそ、さくっとプロットを書いて、長ければ肉付けしないで投稿し、短ければ多少肉付けして出す。

 これが正解かな、と。


 まあ、1500文字のプロットから15万文字で書く予定で、収まりきらない下手な私みたいな方は、その辺りの調整を練習するのもいいのかもしれませんね。


 ちなみに現在のわたしは、プロットを書かずに大枠で流れだけ作って、相変わらずキャラを押し出した作品を書いてます。

 通常なら10人以上のキャラを綿密に作るのですが、今回は主要キャラすらあやふやです。

 お陰で、途中でキャラが必要になり、キャラを作ると気に入った設定が流れと合っておらず、細かい書き直しをして、全然進みません。


 流行りを書けずネタも思い浮かばないから、処女作の27万文字のプロットを、そのまま投稿する暴挙に出ようか迷ってしまいます。



 さてさて、何も考えずに思いつきで書いてきましたが、今回の結論。


 長いプロットを書く人は、もうそのまま肉付けせず作品として投稿してしまえ! ってことです。


 責任は持てませんが、ワンチャンある気がしません?


 おまけ。

 文字数が増やせない人は、キャラを見直し、『このキャラはこんな人』ってのを説明にならないようにちょいちょいエピソードを入れていけば、魅力も伝わるし文字数も増えます。

 私は書きすぎるので、如何に文字数を少なくしてキャラの魅力を伝えるか考えなければいけませんが、それが一番難しんだよなー。


 キャラのバックボーンを作る方は、仮に作り込み過ぎても、それを前面に出さずにキャラの性格なりその性格になった触りだけを表現する。

 私のように、せっかく作ったんだからバンバン使っていこう! って考えは失敗の見本です。



 さて、まとまりのない文章をダラダラ書いたわけですが、これはあくまで自分を奮起させるためのものです。


 一応ね、少し執筆してるんです。

 知人に少しアドバイスを頂いて、序盤とか結構スッキリできたのですが、それでもまだクドいんです、分かってるんです。

 それでも削りきれない。

 しかもその後は、アドバイスに従えばサクッと進む筈なんです。

 でもね、削り方がわからず、展開が遅いのに更に肉付けしてしまう始末。

 だから開き直って、当初の展開からガッツリ変更しました。

 まぁ、かろうじて展開が遅くても良いような形にしただけで、昨今の読者さんにはじれったく感じるかもしれませんが。


 ちなみに五万文字ほど書いて、起承転結の『起』ではないけど『承』の途中ってくらいのんびりです。

 勿論、インスタントざまぁではないです。

 生き急ぐように結果だけを求めて読むのではなく、ゆったりとした気持ちで、なんとなく惰性で読んじゃう、くらいの広い心で読書をする方が増えてくれればな、などと思っています。


 そしてこれを書いた事で、新作を出さねばならない! と自分にプレッシャーをかけてみました。

 私と感性の似た方が少ないのは理解していますが、こっち寄りの方すらも匙を投げるような事がないよう、最低限以上の作品を書きたいです。


 よし、明日からがんばろう。


 ってな訳で、よくわからない愚痴みたいなエッセイを読んでくだあり、ありがとうございました。



 おまけのおまけ。

 カクヨムで追放ざまぁ系を少しチェックしただけなのですが、メインとは別に例えばSIDE◯◯とかあるじゃないですか。

 そういった作品のアクセス数を見てください。

 全部ではないですが、結構な確率で、主人公以外の視点の話のアクセス数が伸びてます。

 これって、本編はどうでも良くて、ざまぁされる視点だけ読んでるって事ですよね。

 追放ざまぁを書くなら本編に力を入れず、如何にざまぁされる側をどんな意味であれ、魅力的に書くのが良いと思います。

 読む方は本編はテンプレだと思って期待していませんから。


 創作論でもない屁みたいなエッセイを最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 ほんの少しでも、お時間を使っていただいた方のお力になれたら幸いです。


 そして不透明な宣伝。

 今週中に新作を投稿する!

(できたらいーなー)


 余談ですが、睡眠薬を飲んでも寝付けないので、勢いでこのエッセイを書いてます。

 誤字脱字のチェックをしていないし、文法も滅茶苦茶だと思いますが、広い心でお許しください。

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