そしてゆっくりと歩き出す②
俺たちは
「あいつを好きな君の横顔が、たまらなく
ふと思いついたかっこいい台詞を誰にも
体育館の鉄の扉を開けて中に入る。ふむ、今日は2分の1の日か。
我らが
「えつたー」
俺はコートの
そして今俺が呼んだのは
彼は少し長めの前髪をかき
「あー、
茶目っ気のある
「この部に1-cの奴っていたっけ?」
「どうでしたかね。確か…」
かき揚げた左手をそのまま頭の上に乗せてキョロキョロと誰かを探す。
「あ!
相変わらず左手はそのままに、右手でちょいちょいっと手招きをする。
「あ!
流和は俺の顔を見るなり悪口じみた変なあだ名を言いながら嬉しそうに
「おう、悪いな流和。お前のクラスの
俺がそこまで言うと、流和は
「体育館履きが無くなったらしい。なんか知ってたりしないか?」
流和は少し考え込むように腕を組むと、あっさりとこう言った。
「知らないっすね」
「そうか。知ってそうな奴とかわかるか?」
「んー、
「んじゃ、その2人をあたってみるか。何部?」
「2人ともテニス部です」
「ありがとう。引き続き練習頑張って」
俺は後輩にエールを残し、体育館を去った。
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