友人の妹と女の子の日
僕は雫と学校から帰っていた時、ふと思った。よくよく考えたら友人の妹って言っても女の子だよな…?もしかして…僕…初めて女の子と一緒に帰ってる?!ちょっと興奮した。女の子になったからって心は変わってませんもの。嬉しいに決まってんじゃない。とか考えながら
「そいえば雫、お前進学先決めてんのか?」
となんとなく聞いてみた。
「私はアンタ達と同じ高校に行くわ。」
「え?お前頭いいんじゃなかったのか?なんでこんな県内でも下の方の高校に…もしかして…優希?」
「いやだからもうブラコンじゃないって言ってんでしょ。しつこいわね、殴るわよ?んで、理由は家から近いから。以上よ」
「そうか…お前にしてはなかなか単純な理由だな…」
「別に単純でもなんでもいいでしょ!アンタには関係ないわよ!」
とか話をしていたら、田端家に着いた。
「それじゃあな。」僕は一応言ってやった。
「気をつけてね。じゃあ」雫も返してくれた。
アイツにしては素直じゃないか。関心だな!
僕はそんなことを思いながら家へ帰った。
僕は家に帰って、直ぐに風呂に入る。あ、女の子の体になったからって変なことはまだしてないからな!!一応自分の体だし興奮とか全然しない。これは本当だ。…いや嘘だ。最初はめっちゃ興奮してた。もうなんか2週間も経つと慣れるんだわ。僕はもう女の子の生活に慣れたのかもしれない。あ、でもドライヤーとかはおかんにしてもらってるけど…
ん?なんか僕の股のあたりから赤いのが…
「おかーん!!!僕死ぬかもー!!」
母さんは即駆けつけた。一眼見てから
「あー生理ね。私のナプキン貸してあげるから風呂上がったら教えなさい。」
えっ生理…?まじで…?僕男の子だよね…?あ、いや違うか…え?
「いやまあ分かってたよ!分かってたけどさ!こんな突然くるもんなん?僕男だったから分かんないや!」
「意外となるものよ。」
あ、適当だな…
「アンタこれからは学校にナプキンを持っていっときなさい。」
「あっはい。」
結局大丈夫だったので良かったが、血が垂れてた時は本当に死ぬかと思ったよ。
てか生理ってなんか頭痛やらなんやらがおきるって聞いたけど…うーん怖いな…
自分の部屋に戻って生理についてめちゃくちゃ調べまくった。おかげさまで無事、履歴全部生理についてです。おめでとうございます。じゃなくて、生理中って大変なんだな…イライラと腹痛とかが酷くなる人は酷くなるって…僕は違いますように!!
翌日
「…腹痛ぇ…頭痛ぇ…クラクラする…イライラする…」
「アンタ大丈夫かね?今日学校休む?」
「いや…年間の休みは…1日までって決めてるから…」
「あらそう…無理だったら保健室にでも行きなさい。」
「うん…ありがとう心配してくれて…」
「あとあんまり身体を冷やさないほうがいいわよ。」
「分かった…」
婆さんから心配のお言葉がかかったが、僕は学校に行くことにした。
「おはよう!…って顔色悪いけど大丈夫?あ!もしかして女の子の日?」
こいつ…本当デリカシーないな…
「黙れ。ネタだとしてもそういう事は絶対に言うな。」
僕は少しキレ気味に注意した。
「お…おう…」
いや、なんだよその返事。普通に「分かった」とかでいいだろ!なんで「おう」をチョイスしたんだ!あームカつくコイツ!…いや僕もこういう返事するやん!なんて考える余裕はあった。もうささっと学校行ってささっと帰りたい。本当だったら学校に着いて教室から放課後まで出たくないけど今日は体育もあるし…あと一応保健室にも行かなきゃいけないし…
頭が破裂しそうだった。いつもだったらそういうことは脳内でチャート化して流れですぐ終わるんだけどな…
学校へ着いてとりあえず僕は席に着いた。
(えーっと…まずは保健室に行って…あーいやいや保健室は体育の時にどうせ行くからその時でいいし…それじゃあ…あ、そうだ体育の担当教師に今日は見学するって伝えなきゃ…理由は…んー…担当が男の教師だからな…言いづらいなぁ…)なんて考えてたらいつのまにかSHRが始まっていた。クラスメイト全員起立をしているのに僕だけ座っていたので名前を呼ばれていた。全く気づかなかったけどな!もっと大きい声で呼んでくれ!あ、いや十分大きかったんですけどね。僕は急いで席を立った。クラスメイトが茶化す事はなかったので逆に恥ずかしいかった。
(変なとこで真面目だよなぁ…コイツら)
とりあえずSHRが終わったので、職員室に向かった。途中で理由を考えた。もうとりあえず体調が優れないので見学しますとかでいいでしょ!
丁度職員室前に体育の担当教師が出ていたのでささっと言いにいった。
「先生、今日体調が優れないので見学します。」
「はい、分かりました。」
あ、意外とすんなり終わったな、もうちょい時間かかると思ってたけど。僕はすぐに教室に戻って席に着いた。
体育は3時間目なので、それまでは一切席を立たない!なんならもうずっと座っときたい!
すると優希がこっちに向かってきた。
あーいや今は話したくないんですが…
「日向大丈夫?体調悪いんだよね?保健室連れて行こっか?」
「あーいや大丈夫だよ。心配してくれてありがと」
なんか珍しく普通に心配してくれたなこいつ。口開けばセクハラ発言ばっかだったもんな…
「そうか…やばくなったら教えろよ。俺がおぶってってやるからな!」
「わ…分かった…」
あーおんぶしたかったのかー僕を。いやなんでそんな僕に熱中するんだ?他の女子でいいやろまじで!いやしかも元男やぞ?普通やったら抵抗あるはずやん!あ、普通じゃなかったわ、アイツ。
とかなんとか考えてたら1時間目が始まった。地獄の始まりかなーなんて思いながら、不調な体を起こし、授業に臨んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
突 然 の 女 の 子 の 日 編
ちなみに検索履歴が生理についてで埋まったのは実話
男なので分からないんですすみませんでした。
これを機に女性にはもっと気を使っていこうと思います。
体育教師 安田先生
体育教師の中では1番若いんだとか。
授業中は厳しいが、授業以外では優しい先生らしい。
女装男子と女体化した僕 佐川金 @sakn7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。女装男子と女体化した僕の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます