めちゃくちゃ面白い作品。少し暗かったりえげつない描写もありますが、描写が非常に丁寧で、一話からグイッと非日常に招かれて心臓を鷲掴みにされます。セリフもすごく印象的で、口ずさみたくなります。タイトルにも書きましたが「見殺しにする覚悟はある?」とかね。とてもカッコイイし、死神らしさに溢れてて素敵です。ダークな作風が好きな方は是非!
諸星鈴は、倒れた人間の傍らで大鎌を持つ少年を目撃する。彼はクラスメイトの宇野樹だった。鈴は死神である彼と親しくなるうちに、死神の事情に深く関わり合うことになる。本作はかなりハードな設定ですが、登場人物たちの軽妙なやり取りや恋愛模様が清涼剤になり、重くなりすぎずにさらっと読めます。恋愛面では、鈴と樹が互いに相容れない存在だと悩みながらも惹かれ合っていく様子が丁寧に描かれています。ダークな世界観で繰り広げられる、少年少女の初々しくも切ない恋模様が読みたい方におすすめしたいです。
こういう文芸作品風なストーリー好きです。世界観がとにかく良い。ミステリアスな死神と平凡で明るい少女が贈る物語――死神の過去や二人の恋愛も気になります。物静かでどこか残酷で。そんな作風が数多くの読者に愛されると思います。行間詰め詰めなのは私は平気だけど、好み分かれるかも。とにかく良い作品です、是非読んでみて下さい!一日中読んでいられる!これからも読み続けます……