ダークなのに読みやすい!

諸星鈴は、倒れた人間の傍らで大鎌を持つ少年を目撃する。彼はクラスメイトの宇野樹だった。鈴は死神である彼と親しくなるうちに、死神の事情に深く関わり合うことになる。

本作はかなりハードな設定ですが、登場人物たちの軽妙なやり取りや恋愛模様が清涼剤になり、重くなりすぎずにさらっと読めます。
恋愛面では、鈴と樹が互いに相容れない存在だと悩みながらも惹かれ合っていく様子が丁寧に描かれています。

ダークな世界観で繰り広げられる、少年少女の初々しくも切ない恋模様が読みたい方におすすめしたいです。